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異能者ハンター  作者: 暖雪
異能者ハンター本部 A級編
7/20

上層部

「よくやったな!!レン、リニア、トキ見事だ!」


本部最上階にて、ライト直々にお褒めに預かる。

上層部の五人も揃っている。


「実を言うとな、こちらのミスであの岩男・・ガンリュウはランクがA だった。リニアとトキは荷が重かっただろう・・」


ポリポリと頬をかき、ばつが悪そうに目を逸らす。


「ええーー女の子のリニアちゃんがあんな目に遭ったんですよ!!」


「すまん!お詫びに何か私に出来る事ならするが・・どうだ?」


「え・・そんな「その言葉本当ですか?ライトさん?」


リニアの言葉を遮り、レンが前に出てくる。


ライトは嫌な予感がする。


レンは日頃の鬱憤がたまっていたのか、悪ーい顔をする。



「ライトさんも、オリオンさんオリジナル特訓メニュー、1ヶ月こなして下さい!ライトさんなら楽勝ですよね?あの苦しくって、地獄の様な特訓でも」


いまだかつて無い爽やかに笑うレン。


トキは思わず吹き出す。

上層部の五人も笑いをこらえる。


ライトは徐々に顔が真っ青になっていく。


オリオンのオリジナルメニューだけはトップの座を利用し平静を装い避けてきた。


「やりますよね?ライトさん?」


「くーやれば良いんだろう!やれば!!」


親の後釜でハンターのトップを引き継いだライトは下積み時代が無い。

天才肌な上、お坊っちゃまでトレーニングも先鋭的なものばかり、必死で汗にまみれ死に物狂いになって訓練なんぞ・・と鼻で笑っていた。


「レン!覚えとけ!借りは帰すからなー!」


負け犬の遠吠えかの様に美男子形無しで半べそ状態で部屋を出ていく。



「ライトさんてああいう人だったの・・ちょっとガッカリ・・」


リニアはライトのイメージがガラガラと音を立て崩れ落ちる。


「少し男を見る目がついただろう?あいつは子供っぽい癖に格好つけだからな!少しは部下を思いやる気持ちもつくだろう。言ってしまえば、今回もあいつのミスだからな・・」


ハンター上層部唯一の女性アイリはクスクスと笑う。


「いやー!レン君!キミ面白いねー!気に入ったよー!ライトさん容赦無いんだもんねー!」


上層部一のモテ男チェイズがレンをがっしりと抱き締めハイテンショに言う。、


「今回はリニアの事もあるし当然だな!よく言った、レン!オリジナルメニューは任せておけ!!ライト仕様に!」


リニアの父親であるオリオンも頷く。


上層部三人と和気藹々と話す中で残りの二人はそっと部屋を出ていく。



「あ~あ、今回もレンの活躍のお陰かー。」


自室にて、少し不貞腐れて見せるトキ。


「俺もC 級の時は似たようなものだって、一緒に組まされてたのオリオンさんとアイリさんだぜ?お前らは良い方だろーランクもE ランクからじゃ無いし」


「ヘエー!上層部二人?」


「アイリさんはまだ上層部じゃ無かったなでもあの二人には酷い目に遭わされたんだしな・・」


「その頃から気に入られてるんだねー愛の鞭ってやつ?」


「愛の鞭?あの人達の身体能力は異常だ。そんな人らの手加減の知らない事知らない事・・」


遠い目になるレン。


それ以上は追及せず、同情すらした。


「そう言えば途中でいなくなったあの二人・・って僕よく知らないんだよね?」


「俺もよく知らねえ。新人とも組まないし二人で行動してるな」


「ちょっと怪しいよね?」


「ちょっと怪しいなー案外どっかの国のスパイだったりしてなー」


「ま、まさかー!止めてよー!」


「そうだったら、あの二人は敵に回すと上層部も一気に崩されるかもなー!」


「もーレンはー的中しそうで怖いから止めてよー!」



そんなレンとトキの想像話だったが、ドアの外ではその二人がいた。


長身の方が話を聞いており、舌打ちをしてからその場を後にする。

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