【8】
8話目です、いつも1000文字代と少ないですが読んでくれてる方々、本当にありがとうございます
アリアに呼ばれたエリーヌ達は家の近くにある訓練場に来ていた、家の中でしようにもエリーヌの魔力ではいくら手加減しようともアリアが打ち消す事といのが本当か確証がない限り家が壊れかねないからだ、コントロールはかなり上手いエリーヌであるが初級魔術では意味がないというアリアたっての希望だった、分かりきっている事だがエリーヌはラストリアが誇る魔術師の1人だ、訓練所の受付嬢がエリーヌを見るなり席を立ち上がり一般の魔術師が使う場所ではない訓練所に案内された、VIP専用の訓練場とでも言うのだろうか、他の魔術師の姿はないが一般の訓練場と同等の広さだ。
「普段は私くらいしか使ってないからあまり必要性を感じられないけどアリアみたいな子とならこういう場所は丁度いいかも知れないね」
「こんな事言ってますけど今まで1人で来ていたのでアリアさんが居るのが嬉しいんですよ」
余計な一言にもいちいち恥じらう姿がカミラからすればとても弄りがいがあるようだ。
「もう…早く始めるよ」
「は、はい」
始めると言ってもエリーヌが知ってるアリアの情報は魔術を打ち消すという事だけだ、初級魔術では足りないというアリアにどれほどの魔術を使えばいいのかよく分からなかった。
「最上級魔術を使ってもいいですよ」
「…本気で言ってるの?」
はいと答えながら微笑むアリアを見て少し安心したが最上級魔術はその言葉通り魔術の中でも最も強い魔術だ、魔術のランクは簡単(初代魔術師が適当に付けたらしい)に初級、中級、上級、最上級があり、初中上の魔術基礎は魔術書に載っているが、最上級魔術はその人物がイメージしたオリジナル魔術であり、最も得意な魔術という事になる、それ以外にも伝統魔術があるが、それは王家や昔から受け継がれている魔術であり、そのほとんどが未確認のままだ。
「私が魔術を打ち消すのに魔術の強さは関係ないので」
「そう…分かった、…プロミネンスッ!」
プロミネンス【紅炎】、エリーヌの得意魔術は炎だ、その姿はただの炎ではない、龍だ、それも一匹ではない、双炎龍(2匹の龍)だった。
「ちょ、ちょっと本気じゃないですか!?」
「……」
暫くの沈黙
「最上級魔術はこれしか出来ないから」
「絶対嘘ですよねッ!?」
苦笑するエリーヌだがアリアに対しての返答はない。
「行くよ、アリア」
「は、はい!」
「ラ…双炎龍、インシニレイト」
「ラ…?」
「撃って…!」
自分の魔術で作った双炎龍に名前をつけているのだが、さすがにそれをここでいうのは恥ずかしかったみたいだった、そしてエリーヌは双炎龍に魔術発動のためにと命令を出したのだが一向に炎が放たれる気配がない、普段ならばここで双炎龍からブレスが相手に放たれるはずだ、なのに今は双炎龍の気配は微塵も感じることは出来なかった。
「すみません、その龍…もう居ませんよ」
そう言ったアリアの目は藍色から綺麗な銀色に変わっていた。
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