【6】
6話目です
ピシッと人差し指を突きつけるエレオノール、エリーヌの弟子が早く辞めて行く原因のほとんどが彼女にある、彼女の姉妹愛が強すぎるために家から追い出されてしまっているからだ。
「やっぱり来ましたねぇ…」
「エリーヌお姉様ってエリーヌさんの妹さんですか?」
「私の妹、エルだよ…」
「はい、わたくしはおねー様の妹です!、おねー様を凌辱なんてさせません、わたくしがお守りしますわ」
今回も同じ事だった、アリアを追い出しエリーヌと自分との間に邪魔者一切入らせる隙を与えさせないつもりだった。
「りょ、陵辱って…」
「わかったら早く出て行ったらどう?あなたは"お呼び"でないの、おねー様にはわたくしがいれば十分よ」
「エルさんはお二人の仲を引き裂くおつもりですか?、お二人は既に初夜を共にされた仲…そう、百合的な意味で!」
満面の笑みでいうカミラ、その姿には恥じらいというものは微塵も感じられない。
「貴方にエルと呼ばれる義理はないわ、わたくしをエルと呼べるのはおねー様だけ…ん、百合?」
「はい!男女の恋愛なんて古いですよ!時代は百合!女の子と女の子の恋愛こそが私の出したもっとも萌…美しい恋愛です!女の喜びを与えるにはやはり同じ女性にしかなし得ないと私は考えていました、そして数年前に同性結婚がラストリアでも認められてからもカップルとして成立するのはごく僅かの方々でした…しかしここにいるエリーヌさんとアリアさんは正真正銘のカップルです!性別を超越した存在…百合、あぁ、なんて美しい響きなんでしょうか」
恋愛の定義(自己流?)を述べるカミラは息はかなり荒々しかった。
「あ、あの人見知りのおねー様が出会ってすぐの女に手を出すなんて…」
「ちょ、ちょっと、誤解だよ!?、ねぇ…アリア?」
助けを求めるエリーヌをよそにカミラはアリアに小声で指示を出していた。
『いいですかアリアさん、私の後に続いてくださいね?』
『は、はい』
コソコソと耳打ちするカミラに対し、アリアは不信感を抱くことなくすんなりと了承した。
『エリーヌさんは』
「エリーヌさんは」
『私の』
「わたしの」
『嫁です』
「嫁です…って嫁ぇ!?」
「そうですよ、あなた達は共に生涯を誓い合った恋人ではありませんか、そういう事なのでエルさんは"お呼び"ではないんですよ、さぁ早く家にお帰りください」
「う、嘘よ…おねー様が、そんなこと……アリアとか言ったわね、絶対おねー様は渡さないんだから!」
半泣きになりながら走り去るエル、そして方針状態のアリアとエリーヌ、確信犯のカミラはというと…
「今日はお赤飯作らないと行けませんね」
鼻歌交じりにキッチンへ向かった。
読んでくださってありがとうございます、それとお気に入りをつけてくれた方ありがとうございます