【4】
4話目です、よかったら読んでください
「な、なんで彼女をお風呂に…!?」
エリーヌがお風呂からリビングに運ばれ元気になった途端、アリアには聞こえないようにコソコソとカミラに文句を言っていた。
「そうでもしないとエリーヌさんから話しかける事が出来ないと思ったものですから」
オホホと口に手を当てクスクスと笑うカミラ。
「た、確かにそうだけど限度っていうものが…幾ら何でもいきなり裸の付き合いっていうのは…!、他にも色々あるでしょ…?」
「例えばどのような事ですか?」
エリーヌは意表を突かれたのか言葉に詰まったがこの答えは彼女の今後の生活を左右する事になるとは、彼女は考えもしなかっただろう。
「い、一緒に寝る…とか?」
軽い興奮状態であった彼女は誰にでも考えつきそうな事をとりあえず口走ったがエリーヌにはすぐに地雷を踏んだ事に気がついたが、既に遅かった。
「まぁまぁ、エリーヌさんってばそっちの方が良かったのですね、そうならそうと仰ってくださればよろしいですのに、そうと決まればすぐに準備しますね」
「じょ、冗談でしょ…?ね、ねぇ…?」
スタスタと歩く彼女をエリーヌには引き止めることは当然出来なかった。
10分ほど経っただろうかカミラが鼻歌交じりにエリーヌの部屋から出てくる。
「まさかとは思うけど本当にやってない…よね?」
「いいえ、私はやると言ったらやる女なのはエリーヌさんが一番ご存知のはずですが?、今夜からお二人には"同じベッド"で寝て頂きます、それにしてもエリーヌさんがそんな大胆な方だなんて思いませんでしたよ」
両手で頬を抑えながら言うカミラの顔は少し赤かった気がした。
「何をしたの、ねぇ、なんで赤くなってるの?」
「では早速準備を致しましょう」
「じゅ、準備って何?何の準備をするの?」
「そんな事を気にする必要ないですよ」
エリーヌの言葉を軽く受け流しながら背中を押し、強引に部屋に連れ込んだ。
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「アリアさん、お待たせしました、ベッドの準備が出来ましたので寝室へどうぞ」
「ありがとうございますー、そういえばエリーヌさんを見かけないのですけれどどうかされたんですか?」
「すぐに分かりますよ」
カミラの言葉に疑問を抱きつつも聞き出すことは出来ずにただただ後をついて行くだけだった。
どうぞ ごゆっくり、とカミラが立ち止まり言った、最後のごゆっくりの言い方に違和感があったのは間違いなく、カミラの瞳の奥にはごゆっくりのもう一つの意味もあった。
「ありがとうございます」
部屋にはベッドやタンスと照明のみというシンプルな寝室だ。
「カ、カミラ…?」
「あれ?エリーヌさん?」
「ぁ、ありえない、本当に呼んでくるなんて…」
エリーヌがベッドの中から出てこないままアリアには聞こえないくらい小さい声でブツブツ言うエリーヌに近づくアリア
「こ、来ないで…」
「それじゃあベッドに入れませんよ?、私のことは気にせずに寝ちゃってください」
(……ね、寝れない)
エリーヌも普段ならこの時間には就寝しているのだが今は違う、先程カミラに服以外を脱がされベッドに下着姿のままで取り残されたしまった、そのうえ、真横で今日会ったばかりのアリアが寝ている。
しばらくすると二人のハァハァという寝息ではない声が聞こえ始めた。
(何これ、アリアが入って来た時から少しずつだけど胸が苦しくなってきてる)
周りに変な物がないか確認すると驚くべき物があった、扉の前にあるのは何かしら甘い匂いを発する小型用(手のひらサイズ)のMCTだった、しかしエリーヌにはそれが何なのかが直ぐに分かった、二週間程前にMCTでカミラが通販サイトで購入していたのをエリーヌは(カミラがこれ良くないですか!?と言いながら見せてきたというのもあって記憶に残っていたというのもあるが)覚えていた。
(確かその効果は性的興奮を高めること、治す方法はただ二つ、それは一度眠るまでおさまらない…それともう一つは…ぜ、ぜっちょ…)
「エリーヌ…さん」
「は、はい!?」
しかしエリーヌの考える暇を与えずアリアはエリーヌに抱きつき、息は更に荒々しくなっていた、小型MCTの効果が本格的に出てきている証拠だ。
「ちょ、ちょっと落ち着いて…!」
「エリーヌさん…もう我慢が出来ないんです」
次第にアリアの力も強くなりエリーヌを押し倒す形になっていた。
「ま、まって、アリア」
「…ごめんなさい、もう限界で…待てないです」
「ご、ごめん…!」
エリーヌの指先が少しばかり小さな光が包まれ、アリアの体に指が触れた瞬間、いとも簡単に眠った。
「……寝れない」
その日の夜、エリーヌが寝ることは困難を極めたという。
今日は6時ごろに5話目も投稿する予定なので良かったら読んで見てください