【3】
第3話ですよかったら読んで言ってください
「はぁ…カミラさんも強引なんですから…」
アリアは脱衣所に居た、カミラにエリーヌと一緒にお風呂にでも入ったらと言われてからアリアの返事を聞く事もなく脱衣所まで連れて来られてしまっていた。
「ど、どうしよう、まだしっかりと話した事もないのにお風呂を御一緒するなんて迷惑とか思われるかもしれないし…い、いや、これは仕方ない事なのだけど、カミラさんがわたしを強引にここまで連れて来たんだから入らざるを得ないし…、うん、仕方のない事だよね」
そう自分に言い聞かせながらアリアは自分の服を脱ぎ、風呂場の扉に手をかけた。
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エリーヌは体を洗いながら考えていた。先程アリアがMCTでダウンロードしたゲーム、Magic worldは比較的にデータ容量が少ない、しかしアリアは30分という時間をかけようやくダウンロードが完了した、エリーヌがこのゲームをダウンロードした時は1分もかからず完了していた、この世界では昔のように電気を使う事はなく全てはその人物の魔力次第だ、もちろんそれは電波がない事も表している、MCTがネットに繋ぐ時、その人物の魔力によってスピードは異なる、一般的にもゲームのダウンロードには10分足らずで終わる、遅くても15分くらいだ、しかしアリアはダウンロードするのに30分掛かったのだ、それは魔力が少ない、それか魔力コアがまだ未熟かの二通りしかエリーヌには考えられなかった。
--ガチャ
エリーヌが考えごとをしていると後ろの扉が開き、バスタオルに身を包んだアリアが入ってくる。
「えぇと、お邪魔します?」
「ふぇ!?、な……なっ…!!」
エリーヌもアリアが入ってくるのは予想外だったようであまりの驚きに声を出し顔を真っ赤にしている。
「カミラさんがエリーヌさんと御一緒に入ってくださいって半ば強引に連れて来られました…」
「ぁ…ゎ…はぅ」
(やっぱりいきなり一緒にお風呂っていうのは迷惑だったかな…)
「すみません、やっぱり出ますね、上がるまで待っていますので」
笑顔でそう告げたつもりではあったのだが、それは誰にでも作り笑顔というのが分かる程だった、しかしそれはエリーヌがアリアの手を掴み、ある言葉によって消えた。
「……別に……いぃ…よ」
「え?」
「お風呂…一緒でも、いいよ」
「ほ、本当ですか!?ありがとうございます、エリーヌさんっ!」
あまりの嬉しさにエリーヌに勢いよく抱きつくアリアだったが、流石にそれは失敗だったようで、これによりエリーヌの思考は停止することは必然だっただろう。
読んでくださった方ありがとうございました(^^;;