表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お師匠様は私の嫁です  作者: 稲田 優
エルミニア編
20/21

【19】

今日で連休も終わりです、今週は忙しくなければ、日曜日あたりに投稿したいと思います(^^;;

「ただいま戻りましたー」


「あ、おかえり」


「カミラさん、おかえりなさい」


あれから三日、何事もなくただただ時間だけが過ぎていた。

日課のゲームだけは欠かさずやっていたぐらいだ。


「カミラはこの三日間何をしていたの?」


「エリーヌさんが一人でエルミニアと対立しようとしても厳しいと思うんです、だから武器を一つ作ってみました」


ウィンクをしながらさらりと言っているが武器を作るなどただの家政婦が出来るわけがない。


「カミラさんって一体…」


「秘密です」


「また秘密…それで武器って?」


「これですこれです」


カミラがゴソゴソと可愛らしいバックから出したのはお手軽な現代風にデコレーションされた折りたたみ式の拳銃だった。


「また物騒な物を…」


「見た目はこんなですが中身は高性能なんですよ?自動標準プログラムによって相手に高確率で命中しますし、魔力弾なので弾数の事は気にしなくてもいいです、それとですね、弾の種類は横にあるダイヤルを回していただけると変わりますよ、と言っても今はまだ改良が必要なので、ハンドガンの形態とショットガンの形態しか用意出来ませんでした、あぁ、Ⅰでハンドガン、Ⅱでショットガンになります」


流れるように説明をしながらアリアに渡すが、アリアにはずっと疑問に思っている事がある。


「あの、わたしは魔術が使えないんですよ?」


「心配はご無用です、これには思考は関係ありません、アリアさんの魔力をそのまま弾丸として打つだけです、なので貴方が引き金を引けば弾は発射される、それだけの事です、自動標準もアリアさんが強く願わない限り急所に当たることはありません」


「そんな物を三日間という短期間でどうやって作ったの?」


カミラが人差し指に手を当てた時点で言うことは分かっている。


「秘密です、でしょ?」


「はい、その通りです」


カミラは満面の笑みで頷く。


「まずアリアさんには魔力測定をして頂こうと思います」


「あ、はい」


魔力測定は自身の中にある魔力コアの魔力量を測定するために測定用MCTを持ちいて数値別に判別される、一般の魔術師ならば250辺りが平均的だ。

エリーヌは720と測定されている。


「測定器は既に用意してあるのであとは測るだけです」


カミラは測定器すらもカバンの中から出す、カバンと測定器の大きさが比例していない事は聞かない事に決めた二人だった。


「えーと、これはどうやって使うんですか?」


これは普通のMCTとは違い電源の入れ方から扱い方が違う。


「まずは指紋認証をした後、そこから魔力を送り込めば認証が完了するから、それからは手のひらをMCTに乗せるだけだよ」


「あ、うん」


言われた通り、指紋認証を完了させ、軽く魔力を送り込むと【Complete】と表示された後メイン画面へ戻った。


「これで登録完了だよ、じゃあ手を乗せてみて」


アリアが恐る恐る手を合わせると何やらムズムズした感覚に襲われ、魔力の測定が始まった。


「どれくらいあるんでしょうか」


「アリアは考え方が駄目なだけだから魔力量は何とも言えないね」


(何故だろ、そこはかとなく貶されている気がする…)


10秒程経つと画面が暗くなり1分間という待ち時間が表示される。


「もう手はどかしていいよ」


「ど、どうかな?」


「ドキドキですねー」


待ち時間が0になり、文字が一つずつ表示されていく、魔力安定度…82%、魔力発動速度…97%、魔力範囲…90%、魔力中和…48:52。

魔力量 830とはっきりと表示されていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ