【14】
14話目です、読みづらいとの指摘の件はこれからなおして行きますが、投稿は続けていきたいと思います。
「くしゅんっ…!」
「大丈夫ですか?エリーヌさん」
昨日アリアが凭れかかったいたため動けなかったエリーヌはあのまま眠ってしまったようだ。
当の本人は何故か風邪を引かなかったらしい。
「大丈夫ですよ、エリーヌさんなら治癒魔術さえかけていればその内治りますよ」
治癒魔術は得意不得意がなく全ては魔力のみで決まる。
よってエリーヌが治癒魔術をかければ一時間である程度の病気なら治るという事はラストリアだけではなく世界各国でも有名だ。
遠い異国の地から頼みに来る者もいる程と聞く。
「ならいいんですが、安静にしていてくださいね?」
「少ししたら治るからアリアは側にいてね…?(恋人的な意味で)」
「はい、(心配なので)側にいます」
エリーヌとアリア、二人だけの空間が出来上がっていた。
もちろんカミラは蚊帳の外だ。
(なんでしょう、明らかにエリーヌさんの様子が可笑しいんですが…百合とか嫁だとかは言いましたが、まさかアリアさんに?そんな事はない…ですよね?、普通は段階を踏んで行くものなんですから…)
「アリア、晩御飯は何が食べたい…?」
「えぇと…んー…は、ハンバーグとかですかね?」
「うん、分かった、カミラ?今日はハンバーグだよ」
カミラの方は一切見ず、アリアから目を離さないエリーヌは昨日までのエリーヌとはまったくの別人だ。
今までなら恥ずかしがって大丈夫だからの一点張りのはずだっただろう。
(こんなエリーヌさんを見たことなかったのですが…流石に態度が変わりなのでは?)
「で、では材料でも買ってきますね」
「行ってらっしゃい」
「あ、わたしもお手伝いしまふぅっ!?」
カミラが買い物へ行くと知ったため、手伝いをしようとしたのか、アリアは立ち上がったのだが片腕をもの凄い力で引っ張られたため尻餅をついてしまった。
「ご、ごめんね、大丈夫?痛い所はない?痛かったよね、今治癒魔魔術かけるから」
「だ、大丈夫です、これくらい平気ですから」
大丈夫?とアリアを気にするエリーヌ、当の本人は先程まで風邪で寝込んでいたのたが嘘みたいだ。
「今回は材料の買い足しに行くだけですので私だけでも大丈夫ですよ、アリアさんはエリーヌさんとお留守番していてください」
カミラはそれを言い残すと家を後にした、あれだけ二人の仲を取り持ったのに、その二人が仲良くなればなるほど嫉妬している自分がいることに気づいていた。
「ふぅ、今はとりあえずハンバーグの材料ですね」
溜息をつきカミラは買い足しへと出掛けた。
そして当の本人達はと言えば先程と変わらずエリーヌに見つめられているばかりできまづい表情をしているアリアだった。
「アリア、さっきは本当にごめんね?」
「い、いいから大人しくしていてください、治癒魔術は安静していないと効き目が薄いんですから」
「ありがとう」
その時、インターホンが家の中に響き渡った。
「少し出てきますね」
流石のエリーヌも観念したのか渋々了承する。
アリアが扉の向こうにいる人物を扉の穴から確認するとその顔から少しずつ笑顔が消えていった。
その人物はアリアが一番よく知る人物で、アリアにの一番の友。
「フィア…」
まだまだ未熟者ですがこれからも読んでもらえると嬉しいですσ^_^;