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お師匠様は私の嫁です  作者: 稲田 優
エルミニア編
12/21

【11】

11話目です、是非読んでみてください

「もうここまで来たんだ、まだ家を出て少ししかたってないっていうのに」


「うん、朝からアリアが居ないって大騒ぎで大変だったんだよ」


カミラとエリーヌをそっちのけで2人で話しているがエリーヌは既に人見知りを発動中だ。


「あ、あのー、お二人はどういうご関係で?」


ハッと我に返ったのか彼女はコホンと咳払いをし説明をし始めた。


「し、失礼致しました、ボクはフィアナ オルティスと申します、小さいころからアリアと共に育ち、今ではリアリズム家のメイド兼アリアのお世話係をしています」


「ボクっ娘メイドキタコレッ!?」


興奮しているカミラをどかし、疑問に思っている事を聞いてみるエリーヌ、初めて会う相手に喋りかけるのはエリーヌとってはかなり頑張ったと言えるだろう。


「メ、メイド…?お世話係って…?それにリアリズム家って何?」


それはエリーヌやカミラ、2人ともが気になっていた事だ。エリーヌの質問攻めにも想定出来ていたようですぐに説明し始めた。


「リアリズム家とはラストリアの隣国、エルミニアの王族ですね、簡単に説明させて頂きますとアリアはそのエルミニアのお姫様と言ったところです、夜中に屋敷を抜け出してしまったのでボクがここまで連れ戻しにきたんですよ」


「…わたし帰らないから、お父様の命令だとしてもここから帰るつもりはないよ」


いつも聞き分けののいいアリアだからこそ、この態度に少し戸惑いを持ちつつもフィアは説得を続ける。


「…みんなも心配してるよ」


「私はこの力、呪われた力を制御出来るようになるまで帰らない、…今回だけはほっといて、お父様達にもそう伝えて…」


フィアはいつものほほんとしているアリアからは想像が出来ないほどの真剣さに逆にアリアから説得されているような気分になっていた。


「で、でもその力は戦争を終わらせる事が出来るんだよ、アリアはそれだけ力を持ってるんだよ」


苦し紛れの言葉だった、そんな事を言えばアリアを余計刺激する事はフィアにも分かっていたはずだ。


「だからって、お父様のようになるのは嫌なの…お願い、今は帰って…」


置いてけぼりを食らっているエリーヌとカミラは口を開けたままポカンとしていた。


「わかった…お騒がせして申し訳ないです、エリーヌさん少しの間アリアをお願いします」


失礼致しましたと最後まで礼儀正しい彼女だったがその顔をはやはり悲しそうだった。


「アリアさん?」


「大丈夫です、わたしもしっかり話しておくべきでした、ここまでご迷惑をお掛けしたんです、何もかもお話します、ですが少しの間一人にさせてもらえませんか?」


どうぞとカミラが言うとアリアは裏庭に出たあとベンチに腰掛けた。


「私、完全に空気だったよね」


「そんな事をありませんよ、美少女がいるだけで空気が軽くなるというものです」


そんな冗談すらも彼女達には重く感じられた。

ユニークの方々が600を超えました、本当にありがとうございます!

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