表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/46

音楽と金と俺と

「ふぁあ~」


「おい、ショウ。結構な再生回数いってるぞ。コメントもたくさんある」


「マジで? おお、スゲー」


「これは武道館公演もいけるんじゃないか」


「ユウの歌ならマジでいけるかも」


「やっべー楽しい」


「あはははは」


俺はたぶん舞台裏だろうな……。それでも俺の作った曲で盛り上がるならいいか。


「なあ、ユウ。いつまで音楽続けるつもりだ?」


「さあな。将来のことなんてワカンネ」


ユウがいれば音楽で食っていけるかもだけど、俺一人じゃとてもじゃないが無理だろうな。


やっぱどうしてもネックになるんだよな、オオカミの姿でいると。


「ユウ、あのさ、お、俺と音楽で食っていかないか?」


「なにシンコクそうな顔してンだよ。音楽は金のためにあるもんじゃねえよ。お前だってそう思うだろ、ショウ」


「俺は……」


俺だってそう思ってる。けど、この体でマトモに働ける保証は無い。音楽活動に割く時間が短くなるのも嫌だ。でも、それって誰かを巻き込むような話じゃない。俺のワガママだ。


「そのうち考えるよ。そのうちな」


「うん」


なに焦ってるんだろう俺。ひょっとして焦ってるの俺だけ?


――師匠だったら笑い飛ばしてくれるんだろうな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ