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カフェ
元イタリア人のじいちゃんのおかげで瞳の色が青い。
だけど右目の色が違うから「ハスキー君」なんて恥ずかしいニックネームで呼ばれてるらしい。
「うわ、すっごい。本物のシベリアンハスキーみたい。かわいい」
早瀬ルミ、緑川の親友だ。
「それで、みんなにお願いがあるんだけど、わたしのお母さんの経営しているカフェのアルバイトをやってほしいんだけど……。」
みんな、というのは緑川と小林と俺のことだ。
「お父さんが病気で倒れちゃって、運悪くその前にアルバイトの人が辞めちゃってて……。」
「悪いけど俺はパスだ。この体じゃまともに働けない。それに2人居れば十分だろ。」と俺が断る。
「ふっふ~ん、キミには特別なシゴトをしてもらうわ。」
そう言って早瀬は腕を組み自信たっぷりに俺を見た。