『死人』と呼ばれる彼女(仮) その2
授業中、彼女が教員から指されることはない。
指されたとしても、黒板に答えを書くだけ。
その為、彼女の声を聞いたものは、いないに等しい。
真面目に授業を受け、ノートにペンを走らせる。
俺は黒板の文字を見て、自分のノートに同じことを書く。
(……というか、あの前髪で視界の確保出来てるのか?)
そう思いながら、ペンをノートに走らせるのやめ彼女を見た。
どう見たところで、彼女の目は髪の毛に隠れている。
外から彼女の目を見るのは不可能だろう。
逆に、彼女も外を見ることができないはずだ。
(どうやって黒板を見てるんだ?)
黒板にチョ-クで文字を書く音が聞こえる。
俺はその音に、彼女から黒板に目を移動させた。
黒い黒板が、白いチョークで真っ白になる。
その為、教員は古い文字を消す。
「……。」
教員が文字を消した瞬間、彼女が少しだけ反応した。
ほんの少しだけ。
誰も気がつかないだろうが、俺は気が付くことができた。
(……どうしたんだ?)
俺は再度、黒板から彼女に目を動かし、不思議そうに眺めた。
彼女は少しだけ口を開いている。
もし髪の毛の下に隠れている目を想像するなら、少しだけ大きく開いているだろう。
言うなれば、唖然としている時の目だ。
(……ん、唖然とした表情?)
俺は彼女を見る。
席は離れているが、俺の席は彼女より後ろ。
斜め後ろに少し離れた場所である。
それ故に、彼女は俺の視線に気がつかない。
結局、彼女の表情の意味は分からず、謎が増えただけだった。
『『死人』と呼ばれる彼女(仮)』
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一応、これの続き的な感じでまた書きました。
意外と暇だったんですね~、私。
連載してもいいような気もしますが、まだ若干……。
いや、ほんの少しだけ自身がありません。
文字が少ないのは、それが理由だったりもしますね……。
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