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鈍感と策士  作者: 古時
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「‥‥‥カ‥レンさん?」

「なぁに?」


‥‥‥‥‥あれか、目の前におわすおかたは今流行りの〔にゅーはーふ〕という部類のジョセイなん‥‥‥‥‥


「言っとくけど、男に興味はないから淕くんは安心してねっ*」


「ふぇっ!?」


どくどくどくどくどくどくどくどくどくどく


只今、ワタシの打たれ弱い心臓が絶賛興奮もとい、焦り中でございます。


(‥‥心よまれてる!?(汗))

「顔に書いてあるわ」


「!?」


「もー、本当に分かりやすい子ね…」


そしてカレンさんは、しょうがないなぁ…みたいなため息をつかれました……。


「……すみません。」


そんなに分かりやすいのか私。



ところで訂正がひとつ。


「……カレンさん、私は女ですから別に焦ったりはしませんよ。差別とかも全然ないし、ただ今流行りのにゅーはーぶっ!?」


なのかなーと思ったんですけど


……この言葉はカレンさんの大きな大きな(ここ重要)手によって阻止されました。


なんせ口がぴよぴよになってしまっているので、言葉を発音できません。


ちぇっ、あと一文字だったのにーとか思いながらカレンさんの手から美しい顔に(あっ、勿論手も美しいです)視線を移すとあら不思議。


……カレンさんの額には漫画で言う怒りマークが一つ二つ。


(……も、もしや女装家の方ですかなっ!?)


「いや、女装家でもないの。事情があってね。」


ふふふと微笑む女神さま。

しかし、だがしかし、目はわらっていないんですなこれが。


「それ以上は禁句よ?………もし、また言うようなら――――」


カレンさんは私の耳元まで顔をよせて囁くようにおっしゃりました。


――――――――お仕置きだよ、淕?」



なにこれ、デジャブーーー



あまりの迫力に体がぴきっと固まったのは、不可抗力でございます。





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