表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鈍感と策士  作者: 古時
3/7

3


左手には半額のロースハム。


右手には女神さま。


…いったいどうしてこのようなことになっているのでしょうか?


「どうしたの?」



「イイエ、ナンデモナイデス」


(むっ胸が腕に当たってます…同性だけど変な気分になるんですけど!?)


こうなった経緯をざっくり話すと、爆笑した女神さまは、「お礼にご飯を作ってあげる」といい、冷蔵庫になんにもないことを告げると「じゃあ、買い出しに行くわよ」と。

そして、スーパーに向かおうとしたところ私の右腕をとり、当然のように歩きだしたのである。


今は「好きなのとっていいわよ、カゴもってあげるから。」といわれたので、あらがうこともできずとりあえず半額のロースハムをとったところである。


「あっ!そういえばキミ、名前なんていうの?」


こてんと可愛くくびをかしげて女神さまは聞いてきた。


「…槌屋 淕(つちや りく)です。‥‥‥‥‥貴女は?」


「ふーん、淕君ね。あたしはカレン・スミス。カレンて呼んでね!」


(…日本人じゃなかったのか!?っていうか‘君’て…はぁー…)


「ふふ。あたしねハーフなのよ。でも日本の名前もあるんだけど、可愛くないから、こっちでとおしてるの。」


えへっとまたまた可愛く笑う女神さまもとい、カレンさん。



私はその笑顔にぷしゅーと空気を抜かれそうだった。女だと訂正することも忘れて、カレンさんとの買い出しをうはうはしながら満喫したのだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ