《???》⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
初投稿作品です。
最初は話の進みがゆっくりですが、
すぐに加速させていくつもりです。
稚拙な文章ですが、ぜひ読んでみてください。
これは脳にこびりついた中で、一番古い記憶。
それは呪いの熱さだった。目の前には禍々しい程の赤。空間は徐々に黒に支配されていく。吸っても吸っても息はつまり、それどころかガンガンと頭の痛みを酷くさせる空気。
そして次々に遭遇する、赤い、黒い、吐き気を催すような香ばしい匂いのする、動く塊たち。それがわたしに向かって何かを言っている。言葉にならない言葉で叫んでくる。何を言っているか解るはずないのに、その言葉の意味をわたしははっきり理解できた。そしてその塊がなんなのかも。それらはみな次の瞬間、いろんな形で真っ二つに引き裂かれ、わたしに降りかかってくる。わたしの視界は紅く染まる。鼻のもげるような酷い臭い。ドロリとした何か。ブヨブヨとした物体。熱い、熱い、あつい、あつい、アツイ––––。
わたしの家族は殺された。わたしが殺した。だからわたしが今受けていることは正しいこと。受けなければいけない正しいこと。わたしは赦されないから。死ねばいい。でも、死ぬだけで赦される事ではないのは知っているから。死ぬよりももっと、もっともっと苦しい目に遭わなければならない。辛い目に遭わなければならない。それでも赦されないから。ひたすらそういう目に遭い続けて、遭い続けて。ボロボロになって心の底から自分が存在する事を悔やんで。そうして。
できるだけ苦しみ踠いて、死ね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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