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ドッキリって仕掛ける方が楽しいわよね

 朝、目が覚めた。紫水に抱き締められている私は身動きができなかったけど、紫水の触角を触ってみたら直ぐに紫水は起きた。


「ひえっ!? なんだ〜主人様か〜♡ どうしたの〜、俺が起きなくて寂しかったの〜♡ 仕方ないな〜ギューっと抱き締めてあげるね〜♡」


「もう充分抱き締めてもらったから結構よ!」


「どうですかこのアフロ!真っ赤なんですよ!」


「ん〜、紅姫さんもう庭に来てるね〜。折角主人様と2人きりでムフフなことしようとしてたのに〜」


「ムフフな事って何よ! ちょっと身支度するから、紫水先に庭に行って紅姫と遊んでて」


「俺は主人様の身支度手伝うね〜♡」


「1人でできるから庭で遊んでいなさい」


「え〜」


「えーじゃない、さぁ庭へ行くのよ」


 紫水は渋々庭にいる紅姫の所に向かってくれた。やっと、1人になれたわ! 紫水がずっと私の側から離れないせいでお風呂入る時もトイレの時も一緒に入ろうとしてきて大変だったわ。寂しかったのは分かるけど限度っていうものがあるでしょ、一緒に布団で寝るのはいいけどお風呂とトイレはねぇ、一緒は嫌よね。


 私は身支度をして庭へ向かった。庭には、昨日作ったパーティーグッズが大量に置いてあった。紅姫と紫水はパーティーグッズを色々と試していた。


「お待たせー」


「主人様! パーティーしませんか!」


「紅姫急にどうしたのよ」


「パーティーグッズを使いたいのです!」


 紅姫はパーティーグッズを気に入ってくれたみたいで嬉しいんだけど、どうしてパーティーグッズが欲しかったのかな?


「別にいいけど、何のパーティーする?」


「そうですね、主人様パーティーグッズありがとうございますパーティーって言うのはどうですか?」


 こういう時藍介が居てくれたら楽なんだけどな、ん? 藍介と緑癒昨日から姿見てないけど、藍介は罰だから会えないとしても緑癒の場合は毎朝のアレをしに来るのに、今日は来ていないわね?


「それでいいならいいけど、ねぇ、ちょっと聞いていいかしら?」


「どうしましたか主人様?」


「主人様〜どうしたの〜? 俺に何でも言って〜」


「緑癒の姿が見当たらないんだけど緑癒が何処にいるか知ってる?」


 何故か紫水が慌てた様子で答えてくれた。


「緑癒なんて何処にいるかなんて知らないよ〜」


「これは怪しいですわね。紫水、何か知っていますわね」


「紅姫さん〜、俺は緑癒と藍介の場所なんて知らないって〜」


「何で藍介の事を聞いていないのに藍介が出てきたのかしら?」


 紫水は紫色のアフロに頭を突っ込み始めた。


「う〜ん、何でだろうね〜、緑癒よりも〜パーティーの話しようよ〜」


 紫水は紫色のアフロを頭に被せゆらゆら体を左右に揺らした。


 紫水何か隠しているわね。もしかして、また藍介と喧嘩したのかしら?


「紫水、藍介の喧嘩したの?」


「け、け、喧嘩なんてしてないよ〜」


 これは、怪しいわね。喧嘩するのもいいけどきちんと仲直りしなさいって言ったばっかりだったのに、これは仲直りしてないわね。


「紫水、藍介と仲直りしてないでしょ」


「そんな〜、事ないよ〜。ほら〜、主人様みてみて〜、アフロに変なメガネに付け髭をつけて見たよ〜」


「紅姫、藍介と緑癒見かけたことある?」


「私は見ていないですね。紫水が何かしたんじゃないですか?」


「紅姫さんまで〜、俺はまだ何もしてないのに〜」


「まだ何もしてないって事は何かしようとしていたのよね? 紫水は藍介と緑癒に何しようとしていたの?」


「それは〜、ひみつ〜」


「紅姫!紫水を拘束して頂戴」


「分かりましたわ」


 紅姫はお尻から糸を出し紫水を拘束した。


「ひぇっ! 紅姫さん急に糸出さないでよ〜」


「ちゃんと答えたら解放してあげるわ。それで、何をしようとしてたのかな?」


「それは〜、言えないよね〜」


「よし! 紅姫! 紫水をこのままの状態で放置しましょうか」


「分かりましたわ」


「え〜、放置なんて寂しいよ〜」


「なら、答えなさいよ」


「それは〜いや〜」


 私と紅姫は紫水を放置した。

紅姫はパーティーしたいって言うけど‥‥。そうだ! 藍介の最後の罰としてドッキリ仕掛けてみるのもいいんじゃない? アフロとかじゃなくて他にも動物のマスクとか作ってみたり楽しそうじゃない!


「紅姫パーティーしたいって言ったけど、パーティーじゃなくてドッキリしてみない?」


「ドッキリとは何ですか?」


「驚かす事をドッキリって言うのよ」


「誰を驚かすのですか?」


「藍介に仕掛けたいわね」


「分かりました。驚かす時にパーティーグッズを使うのですね! ドッキリなんて初めてなので楽しみです」


「何それ楽しそう〜! 俺も藍介にドッキリしたい〜」


「紫水は不参加という事で」


「え〜、藍介にドッキリしたい〜」


 私と紅姫は藍介にドッキリを仕掛けるために新たなパーティーグッズを作り出して誰が1番藍介を驚かせる事ができるのか競う形にした。藍介これが、最後の罰だから覚悟しておくのよ!

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