勝者はどっち?
どうして私は走っているのでしょう。それは、パーティーグッズが欲しいからなのです!!!
パーティー。なんて、素晴らしい響きなのでしょう。パーティーはとっても楽しく、パーティーには色々な種類があります。藍介さんからパーティーのお話を聞いた時、私は胸が熱くなり、子供達にパーティーについて話したら、子供達もパーティーが好きになってくれて、この前のパーティーでは盛り上がりました。しかも、主人様が参加してくれて皆も大喜び。途中、喧嘩騒動がありましたが、主人様が納めてくれました。次回のパーティー『主人様、1年間お疲れ様です。これからもよろしくお願いしますパーティー』では、主人様にもっと喜んでもらいたい。その為には主人様が作るパーティーグッズを参考にして、主人様が望むパーティーにしなくてはいけません!!!
最初は花茶ちゃんが遊びたがっていたので参加しただけだったのですが、主人様が「勝ったら欲しい物作ってあげる」と言い、私はつかさずパーティーグッズとお願いしてしまいました。そもそも、私は主人様にどうやってパーティーグッズをお願いしようかと悩んでいましたの。そんな時に勝ったら貰えると言われたら勝つしかない!!!
やはり、私が考えていた通りの展開になりましたわ。この参加者の中で1番厄介な存在。そう、花茶ちゃん。
黄結姫さんが最後まで残るとは思いもしませんでしたが、疲れているご様子。私の敵ではないわ。やっと、ゴールが見えてきましたわ!!!
最後の力を振り絞って勝ちますわよ!!!
「あっ! ゴールだぁ!!!」
「先には行かせませんわ!!!」
巨大な蜘蛛と大きなゴキブリはゴール目掛けて走っていた。
「花茶がぁ!!! いっちばーーん!!!」
「パーティーグッズ!!!!」
2匹はゴールテープを同時に切った。
『 ゴールゥゥゥゥゥ!!! なんていう事だ、これではどちらが勝ったかわからない状態な為、ゴールした瞬間をスロー再生で見返してみましょう。ふぅ、主人様から使い方聞いといてよかったぁ』
教会前と湖の巨大なモニターにはゴールした瞬間がスロー再生で流れていた。すると、紅姫の足がほんの少しゴール線に触れているのが確認することができた。
『これは!!! 僅差で紅姫様は1位!!! 花茶様は惜しくも2位となってしまいました。最高の走りを観せてくれた2人に大きな拍手をお願いします!!!』
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