デットヒート
『現在トップを走っているは紅姫様!!! その後ろを主人様&花茶様と黄結姫様が追いかけている!!! あれ? どういうことでしょうか!!! 花茶様の背中に主人様が居ません!? ん? はい、はい、それで、えっ!? なんだって!? 主人様は灰土様と戦闘中とのことです!4カメ蜘蛛さんは灰土様の糸によって捕縛されてしまった為、主人様と灰土様の戦闘はお見せすることができません。くぅぅぅぅ。主人様と灰土様の戦闘見てみたかった』
教会ゴール前に藍介と紫水がモニターでレースを観戦していた。
「主人様に〜、喧嘩吹っかけるとか〜、灰土何やってるんだよ〜」
「主人様大丈夫でしょうか。灰土さんは強いお方です。あー主人様のことが心配すぎる。紫水! 主人様の所まで行きましょう!」
「え〜、灰土は〜絶対主人様に怪我はさせないと思うから〜、大丈夫でしょ〜」
「ですが、主人様は灰土さんの思念を受け取れなくて意見の食い違いで喧嘩っていうこともあり得る事だと思うのですよ。よし!私1人で主人様を助けにいってきます!」
藍介は走り出そうとしたが、紫水が藍介を水の球体の中に捕えた。
「何するのですか!? ん? 息ができるから水責めじゃない」
「主人様は〜、強いから大丈夫だって〜。ほら〜、灰土捕まってるじゃん〜。モニター見てみなよ〜」
「捕まっているですか? どれどれ、えっ!? 灰土さんが緑色の牢に捕まっています! 主人様!!! ご無事でしたかよかったぁ!!!!」
『おおっと! 3カメムカデさんが現在の主人様をカメラに捉えてくれたみたいです! なんという事でしょう! 主人様が灰土様を緑色の牢に閉じ込めています!!! 流石は我らの神!』
一方、直前コースを全速力で走る3匹はというと。
「あと、少しです。後少しでパーティーグッズをもらえるのよ!!! 頑張るのよ!私!!!」
「あと、ちょっとなのに!!! 追いつけない!!!」
「はぁ、はぁ、私走るの疲れてきちゃった。はぁ、はぁ」
『紅姫様、花茶様、黄結姫様はゴールまで後少し!!! おっーと、花茶様がスピードを上げて行く!!! 花茶様が紅姫様に追いつき両者並走しています!!! なんて熱い戦いでしょう!! 黄結姫様はお疲れのご様子。これは、紅姫様と花茶様の一騎打ちになりました。さぁ、勝利はどちらに微笑むのか!!!』
「花茶は最強!!!!」
「私だって、負けませんわ!!!」
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