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初めての虫取り

 私と灰土は睨み合っていた。

灰土は掘削機君に向けて土魔法かな? 土を掘削機君に掛けていたが、掘削機君は土は無効。灰土は土が無効だと知ると、岩を掘削機君にぶつけたが、掘削機君のドリルが岩を破壊し辺りには破壊された岩が散らばっていた。


 ねぇ、戦いなさいっていったけどさ、どうやって私はどうやって戦えば良いのかしら? ゲームキャラみたいに魔法が使えるわけないし、持っているスキルはアイテム生成系スキル。掘削機君を2台出しても動じない灰土‥‥。


 灰土を怪我させたくないのよ。まだ、幼虫なんだし。

うーん、そうなると動きを封じ込んでみる? 封じ込む。紫水がいつも使っている水を操るスキルないしなぁ、魔石を生成できるだけだし、掘削機君みたいに危ない物は作りたくないのよね。封じ込む。封じ込む。いや、捕まえる?

そうだわ! 灰土を捕まえれば良いのよ!

そう! 虫を捕まえるといったら虫網ね! あと、虫籠を必要か。よし! 灰土を捕まえよう!


 私は灰土が入る程の巨大な持ち手が青い虫網と緑色の虫籠をスキルを使って作り出した。私は虫網を持ってみたら重すぎた為作り直して自分で持てるようにした。


『この、主人様が出した掘削機君とやらは相当できる奴だ。俺のスキルを全て無効にしてしまう。なんて恐ろしい武器なんだ。主人様がこんな恐ろしい武器を所持しているなんて俺は知らなかった。主人様はか弱い存在というのは俺の思い違いだったみたいだな。スキルでの攻撃が無効となると近接攻撃しかないが、岩を破壊する威力。むやみやたらに近付かないな。どうしたら、俺の糸を使って鋭利な鉄の回転を止めることはできるのではないか? 物は試しだやってみよう。ん? 何やら主人様が新しい武器を作り出したみたいだな。 なんだこれは!?』


 私は虫網を灰土に向けて振り下ろした。想像生成の効果の付属魔法はそう! 振り下ろしたら必ず虫なら網に入るっていう効果を付属したわ!


『ぶはぁ!!! 何だこの糸は!?』


 灰土は網に向かって体当たりしていた。

あとは、灰土を虫籠に入れれば‥‥。

私は虫網の中で暴れている灰土を見た。

ねぇ、この巨体どうやって虫籠に入れれば良いのかしら?


「灰土!!! 観念しなさい! 私の作った網から脱出なんてできないわよ!」


『なんて強力な拘束武器!!! 俺が暴れても抜け出せないとは、蜘蛛達の巣より強いな。これは、俺は主人様に負けたと認めざる得ないな』


 灰土は暴れるのをやめた。


「灰土。私を弱いといった罰でこの籠に入りなさい」


『はい。俺は主人様の事を知らずに主人様を弱いと決めつけてしまっていました。本当に申し訳ございません』


 灰土はゆっくりと歩き始め巨大な虫籠に入ってくれた。

やったー!!! 捕獲成功よ!!!

虫網と虫籠役に立つわね!!!

ふっふっふー。これは言っても良いわよね。


「灰土!!! ゲットしたわよ!!!!」


 虫網を一度回収して、虫籠に入ってくれた灰土と共にゴールまで私は歩くことにした。虫籠の底には魔法陣が展開され、虫籠は地面から少し浮き、私の後を自動で追ってくれる優れ物。

これで、他の子達が悪さをしたら虫籠に入れて反省させようかな? 虫籠ならぬ、虫牢ってね。

 

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