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5層目の教会 この世界の神様って

 私、花茶、藍介、紫水、緑癒、灰土は5層目で、私が初めてリリアーナに会った場所についた。


「ここで教会造ってみる?」


「とても広いので良いと思います」


「分かったわ。じゃあ、想像するから私の後ろで待っててね」


 私は自分の頭の中にある教会を思い浮かべてスキル想像生成を使った。すると、立派な教会が目の前に現れた。


「主人様凄い! 凄い!」


「なんて素敵な建物なんでしょう」


「うわ〜、大きいね〜」


『これが、教会なのか』


「さすが主人様ですね!」


 皆んなが私を褒めてくれた。

そんな褒められると照れるわ。


「中に入ってみましょうか」


 私達は教会の中に入ってみた。

教会内は左右に長椅子がズラリと並び、奥中央に大きなマントを羽織っている蝿の石像があった。

ん? なんで石像が蝿なの?

この世界の神様ってマント羽織った蝿ってこと!?

あれ? 私作り間違えたかな?

神様の石像あった方がいいって考えたのに、蝿ねぇ。


「主人様、今すぐこの石像を壊してください!」


 緑癒が血相を変え私にお願いしてきた。

うわっ、急にどうしたのよ。


「緑癒、何で壊さないといけないのかな?」


「何でかは分かりませんが、僕はあの石像が大っ嫌いなんです! 紫水、すみませんが、あの石像を木っ端微塵に砕いてください!」


「ふぇっえ〜。緑癒があんなに怒ってるの初めてみたよ〜。でも〜、主人様がせっかく作ってくれたのに壊すのはちょっと〜、嫌だなぁ〜」


「主人様が僕達の神様なのですからあんな石像いらないですよ」


「まぁ〜、それもそうか」


『紫水、すまないが、俺があの石像壊していいか』


「ん〜? 灰土がやるなら俺は別に構わないよ〜」


「灰土さん!ありがとうございます!思いっきりやっちゃってください!」


『藍介様申し訳ございませんが、石像を壊すので少し離れていただけないかと主人様に伝えてもらってもよろしいですか』


「分かりました。主人様、灰土が石像壊すみたいなので危ないから離れてくださいと言っています」


「わかったわ」


 私は石像から離れ、灰土は石像に向かって土魔法? を使い石像の周りに20本もの長方形の岩を出現させ、石像に何度も長方形の岩をぶつけていた。


 石像は跡形もなく砂と成り果てていた。


『ふぅ、とても心がスッキリしたな』


「灰土さん! ありがとうございます! 僕もとってもスッキリしました! あんな、蝿なんてこうです! テイ!テイ!」


 緑癒は石像の成れの果てである砂を足で踏みつけていた。

緑癒は何度か砂を踏みつけた後、私達に話しかけてきた。


「それでは! 変な石像が無くなったことですし、主人様の石像を作ってもらいましょう!」


「え! なんで私の石像なのよ!」


「それは、主人様は僕達の神様だからですよ!」


「造るの嫌って言ったらどうする?」


「えー! 花茶主人様の石像見てみたい!」


「俺も〜主人様石像みたいな〜」


『俺も見たいです!』


「主人様の姿を私達以外の者達に伝えるために主人様の石像は必要不可欠なのです! 主人様、どうか石像を造って貰えないでしょうか」


「そう言われちゃうと、作らないといけないじゃない」


 皆んなは私にお願いという感じに瞳を輝かせて私におねだりをしていた。

くぅ、そんな風に見つめられちゃうと、期待に応えたくなってきちゃうじゃない。

仕方ない、作ってあげよう!

でも、体のラインを少しだけスマートにして作りましょうか!

ふっ、見た目を変えるわけじゃないから大丈夫よね。

少しだけ、細っそりさせるだけだからね。


「分かったわ。作ってあげる」


「やったー!」


 花茶と藍介は綺麗にハモった。


「やった〜!」


『主人様ありがとうございます』


「ありがとうございます!!!」


 私は蝿の石像跡地に私の少しだけスリムな姿の石像を作った。

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