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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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偽物シルビーとネルガル

 シルビーが魔塔へ拉致された次の日、別の屋敷にいるネルガルはアニエスを尾行していた。


『ネボスケ、アニエスの魔石無しの空間転移の仕組みを調べるぞ』


『天才の僕に任せて! あのね、アニエスが門を通ると、空間をぐわぁって、して、ぐぐぐううぅ!!!って、空間を切り裂くように』


『その説明じゃ、俺には理解できないだろ』


『ネルガルは、まだまだだなぁ』


『ネボスケがの説明が下手なんだろ』


『だから、空間をぐわぁって、するんだよ』


『ぐわぁって、のか、分からないんだよ!』


 空を飛んでいるアニエスは門の上を通る時、周りを確認して、足を前に突き出し、両足で何かを掴んでいる様子であった。


『ほら、ネルガル、鳥がぐわぁって、空間をしているよ!』


『俺には変なポーズをしているとしか思えないんだよな』


『アニエスが足を使って空間に干渉しているんだよ』


『それを最初から言えって! で、空間に干渉って俺にはできるのか?』


『ネルガルは天才じゃないから無理だね!』


『ネボスケ、そんな事言ってると、友達がいなくなるぞ』


『そうなの? うーーーん、友達いなくなると、僕が寝る時に移動してくれる人いなくなるのは嫌だな』


『運んでもらう前提なのかよ!』


『僕の1番の欲求は睡眠だからね!』


 その時、ネルガルの脳裏に紫水の顔が浮かび上がった。


 2人が戯れあっている間に、アニエスは空間を自分が入れるサイズに切り裂き、門から出て行った。


「消えた! 今ならあっちにいけるか?」


『どうだろう?でも、彼女はやっぱり、空間干渉が出来てる。と言う事は、彼女は僕と同じ特別な魔力と言う事だね』


『空間を操る魔力なんて、聞いた事ないけ、ど、あっ!!! フローおば様がアイテムボックスを作る為には空間干渉が必要だなんとか言ってたな。俺が子供の頃だから詳しくは覚えてないけど』


『よし、今なら簡単にあっちの屋敷行けそう、ネルガル! 門に向かって大ジャンプだ!』


『調べる為にも行くしかないか、なぁ、失敗したら、どうなる?』


『空間の狭間に永遠に閉じ込められるよ』


『それって、逃げれないって事だよな』


『大丈夫!僕がいるから、そんな事多分、大丈夫!』


『大丈夫で押し切るなよ!!! でも、腹括るしか、ないか。ネボスケ、お前のこと信じてるからな』


『任せておいて! 狭間に閉じ込められたら、僕だけ逃げて、助けを呼ぶから!大丈夫!』


『俺を置いていくなよ!!!』


 ネルガルは槍を取り出し、槍を地面に突き刺し、その反動で門を飛び越えた。


 ネルガルとネボスケは空間を超えて、本来の屋敷の門の前に出現した。


「おっ! ん? 本当にここが本来の屋敷なのか?」


『似ているに決まってるじゃん、それに、ほら、あっちに鳥がいるよ。ふぅー、狭間に閉じ込められなくて良かった良かった』


『アニエスを尾行するぞ』


『でも、空飛んでたら、僕達の事丸見えなんじゃ無いかな?』


『凪さんから貰ったこの首輪に透明化の魔法が付与されているから大丈夫だ、もしかしたら、ネボスケは見えてるかもしれないけどな』


『ネルガル、鳥が庭の方へ向かったよ! ほら、急いで』


 ネルガルは庭へ向かった。すると、シルビーが庭で優雅に紅茶を飲んで寛いでいた。


『シルビー、良かった。って、あいつ、結婚生活楽しんでるじゃないか』


『あっ! 鳥が石を投げた!』


『シルビー!!!』


 ネルガルがシルビーに駆け寄ろうとした時、シルビーは魔力壁を使い、石を弾いた。


『シルビーって強いんだね』


『いや、あいつ、シルビーじゃない、あいつが魔力壁なんて作り出せる訳ないだろ』


『えっ!? じゃあ、さっきの魔力壁はシルビーが出したんじゃないの!? 僕には、シルビーが作ったとしか思えないんだよな』


『あれは、偽物だ、本物のシルビーは一体、どこに、もしかして、夫に殺されたとか、ないよな?』


『ネルガルどうする、鳥が驚いて逃げていくよ』


『シルビーが気になるから少しだけ調べてみてもいいか』


『分かった、空間が完全に戻るには多分、2時間はかかると思うから、1時間半ぐらいなら、シルビーを調べてみても大丈夫だよ』


『ありがとうな、よし、使用人が居ない今がチャンスだな』


 ネルガルは槍を作り出し、透明化の魔法を解き、偽物シルビーに襲いかかった。


 シルビーに変装したハイドは唐突に槍を構えた魚人が現れ、驚いたが、魚人奴隷の暗殺者は珍しいとも思った。


 ハイドは魔力壁で魚人の攻撃を弾き、相手の影を利用して拘束しようとした。


「おっと! 影を操るのか!」


 魚人は槍を地面に突き刺し、反動で後ろに飛んで、影から逃げた。


「陸なのに素早いな」


「男の声、やっぱりシルビーじゃないな!!!」


「この嬢ちゃんの名前を知っていると言う事は、もしや、お前がネルガルか?」


「魔法、シルビーを知っているって事は、もしかして、シルビーが言ってた魔塔の友達なのか?」


「いいや、俺はその友達の部下でな、嬢ちゃんは今、魔塔にいる」


「と言う事は、シルビーはあらかた調べがついたから友達に匿ってもらっているって事であっているか」


 本来はシルビーは親友に拉致られたのであったが、その事を言うと面倒だと考えた。


「正解! 今は当主様が彼女を保護(監禁)してるぜ、それで、俺は嬢ちゃんが急に居なくなったら変だと言う事で、この屋敷を調べるついでに嬢ちゃん代わりをやっているって訳だ」


「そうか、急に攻撃して悪かったな。俺の名前はネルガル、お前の名前は?」


「俺は魔塔主補佐官のハイドだ、よろしくなネルガル」


「よろしくな、それで、屋敷を調べるって何を調べていたんだ」


「空間の歪みの調査だな」


『ネルガル、こいつ信じて大丈夫なの? 僕が毒でこいつ倒そうか?』


『いや、シルビーの仲間だと、思う。こいつと手を組めば、あっちの屋敷にいる奴隷達を解放できるんじゃないか?』


『そうかな?』


『一応、俺達の敵ではないなら、友好関係を結んだいた方が、何かあったら、助けてもらえるだろ』


『そうだね、ネルガルがそう考えるなら、僕は何も言わないよ』


『ありがとうな』


 ネルガルがネボスケと少しだけ会話すると、シルビーに変装していたハイドはネルガルの肩に魔物が乗っている事に気付いた。


 ハイドはネルガルに近付き、肩に乗っている魔物を確認した。


 ハイドは魔塔では、魔物の進化について研究している。その中で、現在熱心に研究しているのは、虫の魔物であった。


「まさか、こんなに小さな上位種がいるなんて」


「ちょっ、急になんだよ!近いって!」


「すまないが、この魔物を俺に貸してくれないか、いくらでもだす!」


「いや、ネボスケを貸すことなんてできない、てか、急になんだよ」


「俺は魔物の研究をしていてな、その、可愛くて、キュートなこの子はとっても珍しい希少種なんだ」


『僕が珍しい? まっ、僕は天才だけど、僕は珍しくないんだけどな、だって、兄弟姉妹沢山いるし』


「ネボスケが僕は珍しくないっていってるけど」


「おい、もしかして、魔物と話せるのか」


「まぁな、おっと」


 すると、人の気配を感じたネルガルはすぐさま、その場を後にした。


「まってくれ、あっ、くそぉ、マザースパイダーの子供なんて、滅多に現れないのに」


 ハイドも人の気配を感じ、追いかける事を諦めて、シルビーを演じたのでした。

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― 新着の感想 ―
これは、恩をたくさん売らないといけない流れですね。あのダンジョンの事を知れば、是が非でも行くでしょうし。有効アピールをしておかないと♪ 新しい情報源と協力できる方達を見つけたみたいですね。後は鳥の彼…
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