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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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真白の仕事場に行こう!

 やっと、自由に動けるようなり、黒常に歓楽街を案内してもらっていた。


「主人様、あそこの串焼きは美味いぞ」


 黒常は出店の串焼き屋に向かった。


「おっちゃん串焼き1本!ツケで!」


「黒常さん、この前のツケまだ払ってもらってませんよ」


「まぁまぁ、固いこと言うなって、そうそう、天快楽娘を紹介してやるよ」


「それは、本当ですかい」


「ふっ、俺は真白の兄なんだぜ。余裕だぜ、それで、今夜、来るか?」


「それなら、お願いしやす」


「いいぜ、それじゃ、金貨は持ってこいよな。そうじゃなきゃ相手にされねぇからな」


「それじゃ、この串焼きはサービスという事で、黒常さん頼みますよ」


「あんがとうな! ふっ、俺に任せとけ!」


 黒常は串焼き屋のおっちゃんと話をつけると、主人様に肉の串焼きを渡した。


「ほら、主人様、美味しいぜ」


「黒常、私は石像だから食べれないわよ?」


「そうなのか? 人間そっくりに出来てるんだから、食べることもできるんじゃねぇかって思ったけど。食べれないのか?」


「うーん、ちょっとだけ、もらってみようかな」


 主人様は串焼きを一口食べた。


「うーーーん、味感じないわね。はぁー、観光できるのはいいけど、食べ物が食べれないのは、悲しいわね」


「そっか、じゃ、後は俺がもらうぜ」


 黒常が残った串焼きを食べようとした時、背筋が凍る感覚を感じた。


「うわっ!? ん?」


 黒常は辺りを確認して刺客がいるのか、確認したが、刺客らしい者が見当たらなかった。


「気のせいか?」


 黒常は不信に思いながらも、主人様の食べかけの串焼きを食べ、昼過ぎに天快楽に向かった。


「そういえば、主人様、あいつはなんの仕事しているのか、知ってるか?」


「真白から、マッサージ店って聞いたけど」


「まぁ、間違っちゃいねぇが、仕方ない、あいつが言ってないなら、俺が言ったら、ツケ払ってもらえなくなっちまうからな」


「黒常、ツケ払いはしないほうがいいんじゃないかな?」


「いいって、真白が払ってくれるからな」


「黒常、真白にたかるのはダメよ」


「俺があいつを守ってるんだから大丈夫だって、そんで、その分の報酬が俺のツケ払いの返済ってな!」


「お金あるなら出しなさいよ」


「ここは、金を持っとくと何かと不便なんだよ」


「不便って?」


 すると、主人様の横を通り過ぎた男が、主人様に当たった。


「ちょっと!何するのよ!」


「すんませんね」


 男はそそくさと、その場を後にした。


「おい、主人様、俺の目の前で掏られちまってるじゃねぇか。まっ、俺にかかれば、こんなもんよ」


 黒常は主人様のポーチの中の財布を手に持っていた。


「あー!!!私のお財布!!! 黒常!私の財布盗んだな!!!」


「んな、訳ないだろ! 主人様はさっき、ぶつかってきた男に掏られたんだよ!」


「え!? そうだったの!? てっきり、お金が欲しくて私の財布盗んだのかなって思っちゃった」


「だから、ツケ払いの方が楽なんだよな。こういう輩がここの通りには沢山いるし、金持ちは必ず護衛を連れてこなきゃ、殺されちまうかもしれねぇってぐらい、治安悪いからな」


「そんな、怖いところでマッサージ店って儲かるの?」


「何言ってるんだ、主人様、あいつの店は王都一のマッサージ店なんだよ。そんで、ここが、天快楽だ!」


 目の前には周りの店とは異質な感じの、妓楼が建っていた。


 へぇー、なんか、マッサージ店というよりかは、宿屋ね! でも、なんというか、もしかして、マッサージはマッサージでも、そっち系だったって事なの? それが、本当なら、真白は、娼婦ってこと!?いいや、男だから、えーと、そう、あれ、男娼よ! って!マジ!?


「あの、真白の仕事って」


「ほら、俺からじゃ言えねぇから!入るぞ!」


「私、こういうお店初めて入るの!」


「ほら、つべこべ言わず行くぞ!」


「ひぃぃいいい、なんか、緊張して来ちゃった!!!」


 妓楼、天快楽に入ると、黒常が受付にいる男を見て、めんどくさそうな顔をした。


「マジか、コバルが受付かよ。あいつ、融通気がねぇんだよな」


「ねぇ、これって、どう言えばいいの、私、初めてすぎて、どうすればいいの!」


「まっ、俺に任せておけって」


 黒常がコバルに話しかけ行った。


「よぉ!コバル! 真白空いてっか?」


「黒常様、お引き取りを、この時間、真白様は眠っていますので、ツケ払いでしたら、こちらで払っておきます」


「まぁまぁ、今日はツケの話じゃねぇんだよ。真白が会いたがっていた人を連れて来たんだ。だから、通させてもらうぜ」


「お待ちください。前もそんな事を言って、真白様に不釣り合いな相手を紹介したばかりでは、ないですか……。黒常様、お引き取りを、真白様を守るのは私達の仕事です」


「ちげぇだろ、お前は真白の客を案内するだけの仕事だろ」


「いいえ、客を見極め、真白様の仕事をサポートをするのがこちらの仕事です。なので、お引き取りを」


「おい、俺を今、突き返したら、お前は真白に殺させるぜ、それでもいいのか」


「そのような脅しは私には効きません。お引き取りを」


「んな!!!!! ほんと、お前、頭硬すぎるだろ」


「いいえ、私は仕事を真っ当に働いているだけです」


「ねぇ、黒常、真白寝てるんでしょ? それなら、真白に会うのは、今度でいいわよ」


「いいや、主人様を連れて来たのに、会えなかったとなったら、やばい、俺が殺させる可能性が高い。ここは、強行突破するしか、ないか」


「黒常様、聞こえてますよ。強行突破なんてさせませんよ。はい!セキ、トメさん!よろしくお願いします!」


 受付、後方のドアから、奴隷の鬼人2人が現れた。


「おっす」


「誰を潰せばいいんですかねぇ」


「マジかよ、奴隷を雇ったって聞いたけど、鬼人かよ。俺、鬼人苦手なんだよな」


「ミーライちゃんを思い出すから?」


「こいつらよりも、ミーライの方が一千万倍こぇんだよ!」


「どんだけ、怖いのよ。まだ、子供よ」


「子供であんだけ恐ろしいなら、大人になったらもっと、やべぇだろ!」


「まぁ、確かに」


「さぁ、黒常様、お連れ様と一緒にお引き取りを」


 黒常と主人様を出口の方にジリジリと追いやった。


「これは、やべぇな」


「だから、今回は諦めようよ」


 一方、3階で眠っていた真白は何かを感じとり、目を覚ました。


「ふぁーあーあ、ん〜? まだ、眠い、けど、何故か、起きなきゃいけないような」


 すると、黒常から思念が送られてきた。


『おい!真白!真白! 今すぐに降りてこい!!!』


『目を覚ましたばかりなのに、うるさいですね。ツケ払いなら、受付にいる人に言ってください。真白はふぁーあ、眠いから寝ます』


『真白、本当に寝るのか、今寝たら、後悔するぞ』


『真白が後悔?』


『だから!今すぐに降りてこい!!!』


『分かりました。これで、ツケ払いだったら、どうなるか、分かってますよね』


『ほら!今すぐ降りてこいって!』


 真白は仕方なく、寝巻きのままで部屋から出て、受付へ向かった。


 そして、階段を降りると、とても会いたかった人の声が微かに聞こえた。


「黒常、今日はもういいわ、帰りましょう」


「でもよ、俺が殺されるんだって」


 真白は慌てて受付に向かうと、そこには、主人様と黒常がセキとトメに出口まで追いやられていた。


 コバルが真白に気付き、すぐに真白のそばに行き、事の経緯を話した。


「真白様!!! 黒常様がみすぼらしい女を連れて来まして、真白様に会わせろと仰ったのです。なので、黒常様とあの女を追い出しますので、真白様はお休みになさってください」


「何を、しているのですか」


「真白様、申し訳ございません。すぐさま、黒常様とあの女を追い出します。セキ!トメ!さっさと追い出してください!」


「おっす」


「やっちゃっていいんだな」


「って!おい!真白!!! ほら!主人様だぞ!」


「真白、久しぶり。でも、なんか、忙しそうだから、帰るわね」


「セキ、トメ、待機場所に戻れ。コバル、お前は降格だ」


「え!? 真白様」


「カイテン!!!」


 真白が叫ぶと、受付後方のドアからカイテンが現れた。


「はい、真白様、どうかなさいましたか」


「今すぐに天海の間を整えてこい、そして、コバルを降格、雑用にまわせ」


「かしこまりました。コバル、こっちに来なさい」


「どうして、真白様!私が何をしたというのですか!」


「真白にとって、この世で一番大切な人を貶した罰です」


「それは、黒常様をという事でしょうか」


「彼女を貶した罰です!!! 主人様!!!! 申し訳ございません!!! 真白の教育不足ですぅ!!!」


 真白は主人様に抱きついたのでした。

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― 新着の感想 ―
石像だからの不便ですね。食べ歩きは観光の楽しみですから。 あるマンガだと味覚まで完備したロボットがあるから訓練次第でできるかも(美食屋さんと対決していた組織作のモノですね) 今回は本当に危なかった…
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