真白のマッサージ
黒常とDJから欲しい物リストをもらい、私は2人の欲しい物を作ってあげた。
人間の国へ行く3人を呼んで夕飯を食べようかと考え、3人を居間に呼んだが、DJはお別れライブに忙しく、真白はチェルーシルに用事があるみたいで、黒常と私で夕飯を食べることとなった。その時に、私は黒常に魔道具を渡した。食べている最中、黒常は真白には気をつけろと忠告を受けた。
「変な事を言うけど、真白は良い子なのよ? 気を付けろって一体何に気をつけなきゃいけないのよ」
「だから、あいつは何をしでかすのか俺でさえも分からないんだよ。昼ぐらいから、何かに取り憑かれたように本を読み出したし、あいつ、その間ずっと、笑ってて不気味だった」
「何の本を読んでたの?」
「人体にまつわる医学書だっけな? でも、あいつが仕掛けてくるのは今夜しかないから、主人様はあいつに会った際は、最低限の接触にした方がいい」
「分かった。それで、明日旅立つから、ミーライちゃんに報告しときなさいよ」
「あー、今日はこの後、予定があるから無理だ!それじゃあ!また明日!!!」
黒常は逃げた。
「今の姿を見せるのが不安なのかしらね。まぁ、急におじさんが出てきて黒常だよって言われたら泣いちゃうわよね」
すると、肌がツヤツヤのチェルーシルさんが遅れて夕飯を食べにきた。
「凪様! 真白さん凄いですよ!!! 見てください!この肌のツヤを!!!」
「凄い!もっちりしっとり! まるで赤ちゃんみたいな柔らかさ!!!」
「肌年齢が100歳蘇ったみたいです!」
「で、肌のツヤと真白にどんな関係があるの?」
チェルーシルの後から真白が居間に入ってきた。
「主人様! どうです!真白の実力は! チェルーシルさんのお肌がツヤツヤ! 身体の歪みを整え、全身の疲労回復! どうです!主人様! 明日真白は人間の国へ行かなければいけないので、今晩、真白に時間をもらえませんか? 最高の夜にしてみせます!」
「えーと、今までチェルーシルさんにエステをしてたってこと?」
「エステですか? 真白はチェルーシルさんにマッサージを行ったんです。それに付随して、真白の毒は美容効果を得たのです!」
「おー!!! 真白凄いわね! チェルーシルさんのほっぺをつい、触ってしまうほどのもちもちしっとり具合が最高だわ」
「それでは、主人様にも真白がマッサージしますね」
「その前にちゃんとご飯食べなきゃね」
「はーい」
「マッサージかぁ、肩が凝っているから、そこを重点的にやって欲しいわね」
「それほど、肩が凝っているのですか? ちょっと、失礼しますね」
真白が私の肩を揉んだ。
「主人様、相当凝っていますね。肩が凝りすぎると頭痛の原因にもなりますので、そちらも念入りにマッサージしますね」
「真白、よろしくね」
「はい! お任せください!」
そして、ご飯を食べ終え、お風呂を済ませた後、真白が私の部屋にマッサージの準備をして待っていた。
「マッサージなら、このベッドよね!」
私はマッサージ店で使われている、ちょうど顔が入る穴が空いたベッドを作り出した。
「真白、このベッド欲しいです!」
「沢山道具を入れられる魔道具を作るから待っててね。そうそう、常に身につけた方がいい?」
「なら、指輪の形でお願いします」
「指輪ねぇ、それなら、首から下げれるようにネックレスも付けておくわね」
「ありがとうございます。それでは、主人様、うつ伏せになってください」
私はベッドの穴に顔を入れてうつ伏せになった。
「まず最初に全身の凝り具合を確認しますね」
真白は私の体を触り始めた。
体を触られても不快感はなく、むしろ、安心感があり、私は黒常の忠告を忘れてしまっていた。
「気持ちいい、少し揉んでもらったのに、眠くなってきちゃった」
「それは、良かったです。主人様の身体の状態は分かりました。ちょっと、痛いですが、頑張ってくださいね」
「はーい」
すると、力が少し強くなったが、イタ気持ちいいと言った具合で、私はいつの間にか、眠ってしまっていた。
「主人様、次は仰向けに、あれ? 寝ちゃいましたか? なら、ふふふ、主人様は毒は効かないのかと思ってましたが、これなら、真白も楽しめそうですね」
そして、私が目を覚ますと、いつの間にか布団の中で、真白がスヤスヤと私の布団の中で眠っていた。
「えっ!? 私、いつの間にか布団で寝てたの!?」
「あ、主人様、おはようございます。どうでした、真白のマッサージはとっても気持ちよかったでしょう?」
「うーーーん、途中まで気持ちよかった記憶があるけど、私、そのまま寝ちゃったのね」
「そうなんですよ。眠ってしまうほどマッサージが心地よかったのは、嬉しいのですが、頑張ってマッサージしたのに、覚えてないのは少し悲しいです」
「で、布団だして私と一緒に寝たと」
「だって、真白は今日、人間の国へ向かうのでしょう。それなら、今夜ぐらい一緒に寝てもいいじゃないですか!」
「うん、まぁ、体も軽いし、特に肩こりが無くなって最高なんだけど、変な事はやってないわよね?」
「変な事ですか?」
「そう、私が寝たからってその、ねぇ」
「真白は主人様の事を愛していますが、主人様の許可なく犯したりはしません!!!」
「犯すって、そこまでは言ってないけど、ごめんなさいね。黒常が真白には気をつけろって言われたの今、思い出してさ」
「酷いです! 後で黒常にはミーライコール地獄を味合わせてやります!!!」
「まぁまぁ、でも、真白ありがとうね」
私は真白の頭を撫でてあげた。
「いえ、真白は主人様に真白の価値を知ってもらえただけで嬉しいです。人間の国へ行ったら!この真白のマッサージ力で人間どもを骨抜きにしてやります!」
「うん、真白のマッサージでなら、人間にも好かれるわよ。帰ってきたら、マッサージしてもらおうかしら」
「はい!是非!真白もっと、もっと!腕を上げてみます!」
そして、真白は一旦自分の部屋に帰っていった。
でも、私は少しだけ疑問をもった。朝起きた真白が異様に嬉しそうにしていたのはどうしてなのかしら? あと、顔がとてもスッキリしていたような?
主人様がマッサージを受けている最中に眠った後、真白は、彼女の身体を整え終えると、彼女に口付けをし、毒の唾液を彼女に流し込んだ。
「少しずつ、少しずつ、真白に依存してくださいね。主人様、まだ、朝まで時間があるから、真白も、楽しませてもらいますよ。主人様」
真白は己の欲を発散した。
そして、朝、主人様と別れると、黒常が真白を待っていた。
「お前、もしかして、ヤッたのか?」
「いいえ、主人様は処女のままですよ。黒常は、真白がそんな外道だと思っていたなんて、酷いです。ミーライちゃんに報告しなくては」
「ミーライには関係ないだろ。それなら、本当に主人様には手を出してないんだな。もし、長達に知られたら、殺さるぞ」
「知ってますとも、特に、紫水様には、知られてはいけませんからね。真白、早死になんてしたくないですし、でも、まぁ、それ以外のはやったので、主人様に真白の初めてを捧げられたので、満足です。本当は、最後までしたかったですよ。それを踏み止まった真白を褒めて欲しいぐらいですよ」
「いや、それ、アウトだろ!!!」
「主人様は覚えてないならセーフです!」
「まぁ、主人様が俺の忠告を忘れたのが悪いしな、それで、覚悟は決まったんだよな」
「えぇ、真白はこの技術で人間どもを真白に依存させて人間を操ろうかと、そう、藍介様が表の権力者として、真白が裏の権力者になるというのは、どうでしょうか」
「たく、仕方ない、危ない道に進むなら俺も手伝ってやるよ。俺の弟だしな」
「いや、真白がお兄ちゃんですって!」
「いいや俺の兄だ! 見た目からして俺が兄だ!」
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