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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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猫次郎のカスカス応援作戦!

 怪鳥バーンに連れて行かれた凪は、スケルトン達の居住区に向かい、そこでは、見事な塔が建てられ、怪鳥は塔の頂上の部屋に凪を降ろした。


「この塔、いつの間に建てたのよ!」


「これは、シャマシャマの全財産を使って、大地の精霊に作ってもらったのにゃ〜って猫次郎が言ってたっす。シャマシャマ凄いっすね!」


「シャーマンさん只者じゃないわね」


「それで、主人様には、カストル王子を待つお姫様になってもらうっす」


「カストル王子って、あーーー、なんか、分かってきたわ。猫次郎はカストルさんのデートを応援したくて、こんな事しでかしたのね」


「えっ!? 主人様、もう分かっちゃったんすか!」


「いや、だって、このシチュエーション、ベタすぎるでしょ!」


「俺っち、よく分からないから教えてくださいっす」


「なんで、応援する側が私に聞くのよ」


「だって、俺っち、よく分からないっすよ。猫次郎にお前は主人様を指定された場所に運ぶ役だにゃ!とか、召喚された時に急に言われて、やめとけって言ったのに、体が猫次郎の命令のせいで勝手に動くし、詳しくは教えてもらってないので、すみませんが、教えて欲しいっす!!!」


「しょうがないな、こう言う事よ」


 凪は予想した猫次郎の計画を話した。


「だから、カストルを王子だって言ってたんっすね。主人様的にはどう思うっすか?」


「私は、自力で脱出出来ちゃうから、その、が弱い女性相手だと有効的かもしれないけど、私には効果無しね」


「あちゃーーー。そうっすよね。主人様強いっすもん」


「でも、猫次郎が、カストルさんの為に頑張ってるから、仕方ない、猫次郎の計画にのってあげようかしらね」


「うーーん、主人様に計画知られたんじゃ、計画が破綻しているような気がするっす」


「せっかくだから、私も囚われたお姫様役を楽しもうかしらね」


「そうっすね。楽しんだ方がいいっすよ! で、俺は確か」


 バーンは猫次郎から渡されたメモを確認した。


「俺っちの次の役は、塔を守るドラゴンっすか」


「バーンにピッタリの役ね!」


「俺っちもこの役楽しむことにするっす! 主人様、行ってくるっす!!!」


「いってらっしゃーい」


 バーンは次の役を演じる為に、塔の入り口へ向かった。


 すると、凪がいる部屋のドアが開いた。


「女よ、着いていたか、クソ猫に召喚をされてしまい、俺は、クソ猫の手伝いをしなくてはいけなくなった」


「ガールゥダさん! 貴方も猫次郎に召喚されちゃったの!?」


「不意打ちだった。シャーマンに気を取られている間に、クソ猫が俺を召喚したんだ。くそぉ、シャーマンめ、後で、お気に入りの羽を燃やしてやる」


「まぁ、まぁ、ガールゥダさんは猫次郎に何て言われたの?」


「俺は、姫を攫った魔王役だと言われた。それで、女が攫われた姫役という事か」


「えぇ、カストルさんは王子様役だって」


「クソ猫、俺とカストルで考えたデート計画を潰すとは、これが終わったら、クソ猫は焼き猫にしなくてはいけないな」


「焼き猫って、猫次郎をあまりいじめちゃだめよ」


「いいや、デートの邪魔をした時点で、クソ猫は灰になるまで燃やさなければ、次の被害者が現れてしまうからな、クソ猫は一生灰になればいいんだ」


「まぁまぁ、ガールゥダさん落ち着いて」


 そして、1人取り残されたカストルは湖坊主を魔法で攻撃していた。


「ねーこーじろう!!! このクソ猫やろう!!!」


 カストルは火炎球ファイアーボール湖坊主ムラサキに放った。


 火炎球ファイアーボールは、巨大化したムラサキのお腹に当たった。


「にゃ〜、とおちゃーん、あついのにゃ〜〜〜」


「おいコラ! カストル! 子供に魔法を放つなんて、最低なやつなのにゃ!!!」


「何が最低な奴だ!!! 俺にとって、猫次郎! お前こそ最低な奴だ!!!」


「にゃんだって!!! こうなったら、みんな! カストルをやっつけるのにゃ!!!」


 木の物陰に隠れていた猫次郎に召喚された普通のスケルトン15体がカストルを囲った。


「おい、お前ら、どけよ。灰にないたいのか」


 カストルは殺気を放ち、スケルトン達は話が違うじゃないかと猫次郎を見つめたが、猫次郎に召喚されてきしまった以上、猫次郎の命令は絶対であるため、スケルトン達はカストルを一斉に攻撃した。


 カストルは怒りの火炎球ファイアーボールをスケルトン達に放つと、5体は燃えて大慌てで湖にダイブ、残りの10体は燃えた仲間を見て、逃げ出した。


「にゃ〜、逃げちゃうなんて、逃げた奴は後でお仕置きだにゃ!」


「にゃ〜〜〜、とおちゃーん、僕が戦った方が〜、いいのにゃ〜〜〜にゃ〜パンチ〜〜」


 巨大化したムラサキがカストルに猫パンチをした。


 カストルは魔力防御壁を作りだし、ムラサキの猫パンチを防いだ。


「まだ〜、まだ〜いくのにゃ〜〜」


 ムラサキは何度も猫パンチで魔力防御壁を攻撃した。


「俺がどれだけ、凪さんのデートを楽しみにしてたか、なのに、俺のデートをめちゃくちゃにしやがって、許さない、猫次郎!!!許さないぞ!!!」


「にゃ〜、ムラサキ、塔に逃げるのにゃ!」


「分かった〜〜にゃ〜〜」


 巨大化したムラサキは湖に沈んで、カストルから逃げた。


「ふざけるな!!! クソ、あいつ、猫のくせに、泳げるのか!!!」


 カストルはムラサキと猫次郎の瘴気を頼りに、2人を追った。


 猫次郎達を追いかける最中、猫次郎に召喚された他のスケルトン達の攻撃され、カストルは足止めされながらも、塔へと向かって行った。


 スケルトン達が頑張ってカストルの足止めをしている間に、ムラサキは子猫の大きさとなって湖から出てた。


「にゃ〜、ムラサキ大丈夫かにゃ!」


 猫次郎はムラサキを背に乗せて、塔のあるスケルトン居住区へ走っていた。


「父ちゃん、大丈夫にゃ〜」


「よし、今はスケルトン達が足止めをしてるから、その間に、塔に着いたら、パラディンボーン様を召喚するのにゃ」


 猫次郎が少しだけ走ると、後方からカストルの殺気を感じ取った。


「にゃ!? スケルトン達、足止め出来なかったのにゃ!? こ、こうにゃったら!!! 仕方ない! パラディンボーン様召喚なのにゃ!!!」


 猫次郎は足を止めて、パラディンボーンを召喚した。


 パラディンボーンはスクワット中に呼び出されたが、スクワットを止めずに猫次郎を見つめていた。


「にゃ〜、パラディンボーン様、助けて欲しいのにゃ」


 パラディンボーンは、猫次郎とムラサキを抱き抱えると、走り出した。


 その間に、猫次郎は計画をパラディンボーンに話した。


「という事だにゃ〜、パラディンボーン様、協力お願いするにゃ〜」


 パラディンボーンは、それはカストルが怒るに決まっているじゃないかと思ったが、召喚されてしまった以上、パラディンボーンであっても猫次郎の命令には逆えないので、渋々承諾した。


「パラディンボーン様! ありがとうだにゃ!!!」


「父ちゃん! この人、かっこいいね!!!」


「パラディンボーン様はにゃ、とっても強くて、カッコよくて、にゃーの憧れの人なのにゃ!」


 パラディンボーンは照れた。


「ねーこーじーろーうーー!!!!」


 カストルが風の魔法を操り、体を浮かして、猫次郎を追ってきていた。


「にゃ〜!? カスカス、空飛んできたのにゃ!!!」


 パラディンボーンは猫次郎を降ろすと、迫ってくるカストルの相手をすると猫次郎に伝えた。


「にゃ〜、パラディンボーン様、カスカスの相手お願いするにゃ!!! ムラサキ、俺の背に乗るのにゃ!」


「はーい!」


 猫次郎はムラサキを背に乗せて、塔まで走り出した。


 パラディンボーンは激怒しているカストルの足止めをした。


「パラディンボーン様、どいてください。俺は、デートを滅茶苦茶にした、猫次郎を、灰にしないと、いけないんです」


 パラディンボーンは首を横に振り、腕輪から盾と剣を取り出した。


「俺の邪魔をするのであれば、パラディンボーン様であっても、俺は容赦しませんから」


 パラディンボーンはカストルから放たれる殺気に剣と盾を構えた。


 そして、パラディンボーンとカストルの戦いが始まったのでした。

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― 新着の感想 ―
囚われのお姫様をするなら洞窟にしないと。最近のお姫様は壁を蹴破って逃げ出すから(笑) 役に成りきるなら衣装からだよね。クモの娘が怒りそう♪ 果たして王子?様は無事お姫様?を助け出せるのか♪……そう…
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