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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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ドワーフと鬼 魔蟲の洞窟を楽しむ

 あたしは魔蟲の洞窟の主人さんと意気投合し、あたしと凪ちゃんは友達となった。


 あたし達は10日間魔蟲の森と洞窟の調査を行い、と言うよりも、10日間、魔蟲の森と洞窟を満喫することにした。


 温泉施設という所で風呂に入ったが、それは、もう、初めて見る風呂ばかりで特に目を引いたのが、マッサージチェア! 全身の凝りが座っただけでほぐれていき、凪ちゃんに一台もらえないか後で交渉してみるか。


 あたしがマッサージチェアで座っていると、浴衣を着た景雹がやってきた。


「フィリ!!! ここの温泉楽しいな!!! ハネムーンにピッタリじゃないか! でも、混浴を凪さんにお願いしたのだが、断られてしまったのは、残念だ。折角フィリと結婚できたのに」


「だから、結婚してないって」


「我の国では同棲生活を1年以上続けた場合結婚したとみなされるのだ!」


「コウイグ国での事だから適用外だな」


「なっ! フィリィィィ。我と結婚したら、フィリの欲しい物なんでも買ってあげられるぞ。フィリが権力が欲しいのなら、我、頑張って王になる事もできるぞ」


「いらない、欲しいものは自分で買う」


「もう、フィリは少しぐらい我に甘えてくれたっていいのに」


「あっ、フィリちゃんお風呂どうだった?」


 凪ちゃんが真白と一緒に来てくれた。


「凪ちゃん! お風呂最高! しかも、この、マッサージチェア! 家に一台置きたいぐらい最高の魔道具だよ!!!」


「フィリちゃんが楽しんでくれて良かったわ。で、景雹さんから混浴を作って欲しいって言われたんだけど、何故か、他の子達も混浴を作って欲しいってお願いされちゃってね。仕方なく、混浴エリアを作ったから今度入った時試してみてね」


「凪さん、いや、凪様、ありがとうございます。そうと決まれば、フィリ!!! 我と一緒に入ろー!」


「入らん! あたしはこのマッサージチェアのモードを全てやるまでここから離れない」


「そうか、それなら、我も試すとしよう! で、試し終わったら、ご飯食べて、フィリと一緒に混浴風呂に入って、それで、今夜はフィリと熱い夜を」


「フィリちゃん、どうやって彼と同棲出来ていたの?」


「あたしの部屋には入らないように鍵を5つ付けて、高かったけど、ギルマスにあたしの部屋に魔法でアラームと防御壁をかけて貰ったから6つの鍵であたしの部屋を守ってたからな」


「まぁ、我の力でなら半年はかかったが、フィリの部屋の鍵と魔法の解除に成功し、フィリ不在の時はよく、フィリのベッドで寂しさを紛らわせたものだ」


「おい、そんな事してたのかよ!あたしは初耳だぞ!」


「あっ、いや、その、我はフィリがいなくて寂しかったのだ!」


「う、うわぁー、フィリちゃんその、お疲れ様」


「凪ちゃんお願いだ、景雹と同じ部屋に泊まりたくない」


「分かっているわよ。安心して、2部屋準備してあるわ」


「凪ちゃんありがとう!!!」


 こうして、あたしは凪ちゃんとより一層仲良くなり、この仕事が終わったら、ギルドを抜けて魔蟲の洞窟で暮らそうと、あたしは決心した。鍛冶屋は知り合いのドワーフに譲り、ここで新しく鍛冶屋を作ろう!

その為にはさっさと景雹を国へ帰らせて自由にならないとな。


 魔蟲の森、最終日に凪ちゃんがパーティーを開いてくれた。


「凪ちゃん、10日間ありがとう。とっても楽しかった!」


「こちらこそ、フィリちゃんと仲良くなれて嬉しかったわ。外の世界のお話とっても楽しかった」


「むむむ、我はフィリを凪さんに取られて楽しさ半減だ。零鐘、我の心を癒してくれ」


「ブギィブギィ」


 零鐘が景雹の足をポンポンと優しく叩いた。


「零鐘!!!」


 景雹は零鐘を抱き上げた。


「ぐすん。我ずっと混浴に入ってたのに、入ってくるのは、オス、オス、オスのみ! くそぉ、混浴エリアを作っても女が来なければ意味がないじゃないか!」


「悲しむところそこかよ」


「オラだって、悲しいだ。何度ものぼせただ」


「僕だってハァーニィー以外の女の子とお近づきになれると思ったのに、オスばかりで、萎えたよぉ」


「ゴーバーン!!!」


「きゃっ! ハァーニィーごめんって、やめて、死んじゃう!!!」


 ミハエルはキャサリンに捕まり、キャサリンはミハエルを口元に持っていく仕草をした。


「やめて、食べないで!!!! もう、混浴に行かないから許してぇぇええええ!!!」


「ごはん」


 キャサリンはミハエルを口元に持っていく事をやめたが、ガッチリとミハエルを抱きしめていた。


「ヒャハァー!」


「ゴハン、ゴハン」


「ひゃ、ヒャハァー?」


「ゴハン、ゴーハン、ゴハン」


 そして、狂子とキャサリンは雑談を始めた。


「ハァーニィーに友達が出来て僕も嬉しいよ、ドワーフの彼女にお別れの挨拶したいから、離してくれるかい?」


「ゴハン」


 キャサリンは首を横に振り、ミハエルを強く抱きしめた。


「ハァーニィーの愛はとっても感じるけど、もう少し、優しく抱きしめてくれないかい?」


 七福は景雹の頭に飛び乗った。


「景雹!今度、僕が桔梗国に遊びにいくね!!!」


 シャドウは景雹の足元にいた。


「拙者も行くでござるよ!!! 本場の忍者を見てみたいでござる!!!」


「何言っているんだ、枝はあたしと一緒に桔梗国いくんだろ?」


「はて? 拙者、桔梗国いくのでござるか?」


「そうだぞ、枝は景雹があたしを襲った時用の、護身枝だからな」


「護身枝でござるか?」


 シャドウが意味がわからないと首を傾げでいると、景雹の頭の上に乗っていた七福がトラウマを思い出した。


「それって、もしかして、あの時の落とし穴の!」


「そうだ、あたしを襲ってくるなら、枝で襲い返すまでってね!」


「いやだ!!!!もう、我、あんな思いしたくなーい!!!」


「拙者も嫌でござる!!! 拙者の人生の中で一番の黒歴史でござるぅうう!!!」


「ぼ、僕は、ほら、トレジャーハンターだから、一人で桔梗国まで旅する予定だから、僕はついて行かないからね」


「拙者もそうでござる! 行かないでござるよ!」


「シャドウ、七福、お願いがあるのだけど、フィリちゃんと一緒に桔梗国へ向かってくれるかしら?」


「主人様!? 何故、拙者なのでござるか!!!」


「僕も!? 主人様、僕、行きたくないよー」


「それがね、シャドウと仲良いのは七福でしょ、シャドウ1人じゃ心元無いし、それに、無事に1人で帰って来れるかと言うと、難しいじゃない。それなら、トレジャーハンターで旅に慣れている七福が一緒について行ってくれたら安心なんだけど」


「いや、拙者が何故、桔梗国まで行かなきゃいけないでがござるか!!!」


「シャドウには桔梗国に行き、とある情報を調べて欲しいのよ」


「とある情報でござるか?どうして、拙者なのでござる?」


「忍者といえば、諜報活動がメインでしょ。それに、これは、イデアさんから頼まれてね。どうやら、今回の絶華ちゃんの件、リリアーナが関係しているかもって話が出たのよ」


「どうして、我の妹の婚約の件でリリアーナが出てくるのだ?」


「それが、リリアーナの元で働いているサヘルって言う人が、絶華ちゃんの相手国の人と密会しているって情報を魔王様が掴んだんだけど、それ以上、調べることが出来ずにいるみたいで、リリアーナが関わっているなら、こちらとしても調べてみたいのよね。だから、シャドウ、七福、お願い出来ないかしら?」


「もしや、この仕事は拙者の名声を高めるチャンスでござるか!!!」


「おー!スパイ活動楽しそう!!!」


「そうよ。2人ともフィリちゃんと景雹さんと一緒に桔梗国へ向かってくれるかしら」


「承ったでござる!!! 拙者の忍者伝説が始まったでござる!!!」


「シャドウ、僕たち頑張ろうね!」


「おうでござるう!!!」


「と、言うことで、フィリちゃんと景雹さん2人をお願いします。あと、出来れば、2人のサポートもお願いしたいわ。その分の報酬は出させてもらうわ」


「それなら、あたしはマッサージチェアが欲しい」


「我はフィリとラブラブできる部屋を次回、泊まりに行くときに準備して欲しい」


「えーと、フィリちゃんのは準備できるけど、景雹さんのも、出来るっちゃ出来るけど、本当にそれでいいの?」


「大丈夫、その時になったら、我とフィリは相思相愛のラブラブ夫婦になっているからな!」


「景雹のその自信はどこから湧き出るもんなんだよ」


 そして、フィリと景雹はシャドウと七福を連れて、桔梗国へ出発したのでした。

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― 新着の感想 ―
仲良くなれたみたいで良かったですね。やっぱり同じ境遇だからかな♪ テントウムシ君は大丈夫そうだけど、ナナフシはちゃんと仕事が出来るかな?洞窟でのヤラカシもあるからな~。あの罠をまた味わうオシオキを受…
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