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芋虫さんの名前を考えてみよう

 私は芋虫さんの好きな色を教えてもらい現在、芋虫さんの名前を考え中。何だけど、灰色しか芋虫さんの情報がないのよね。紫水と藍介に聞いてみようか。


 台所に行き藍介に尋ねることにした。


「藍介、今ちょっといいかしら」


「どうしましたか主人様?」


「芋虫さんの情報無さすぎて良い名前浮かばないのよ。何か芋虫さんについて知っていることない?」


「うーん、そうですね、芋虫さんは体を鍛えるのが好きみたいですよ」


「体を鍛えるか、筋力、灰筋はいきんってね。いや、これは無しね」


「私よりも紫水に聞いた方がいいと思いますよ」


「そうするわ。藍介ありがとうね」


「いえいえ」


 私は台所を後にして庭へ向かった。


「紫水、起きて」


「ん〜、ん? 主人様〜どうしたの〜? もしかして〜、俺と一緒にお昼寝したくなっちゃった〜? いいよ〜いいよ〜。主人様〜おいで〜」


 紫水は自分に掛かっていた掛け布団を上げ私を布団に招待していた。


「お昼寝はしないわよ。少し聞きたいことあるんだけど良い?」


「え〜違うの〜。主人様〜、聞きたいことってなぁに〜?」


「芋虫さんの名前考えているんだけど良いのか浮かばなくて芋虫さんについて情報が知りたいのよね」


「う〜ん、芋虫は土を食べてるよ」


「土? お腹痛くならないのかしら?」


「う〜ん、本人はお腹痛そうにしてないから大丈夫じゃないかな〜。そうそう〜、この前さ〜芋虫が主人様に渡した〜、プレゼントの宝石はね〜、あいつのうんこなんだよ〜」


「うんこ」


 大きな水晶がまさかの芋虫さんのうんこ!

あの、私触っちゃったんだけど‥‥。

これは聞きたくなかったわ。


「うん〜、土食べてたら宝石も食べちゃってたみたいで消化しきれないからうんこになるんだって〜」


「ねぇ、紫水、貰った宝石綺麗にしたいんだけどスキル使って洗ってくれないかしら」


「俺が芋虫にそれを聞いた時に〜、直ぐに洗ったから綺麗だよ〜」


「それなら、うん、洗ってくれてありがとう」


「いえいえ〜」


「うーん、土を食べるかぁ、灰土はいどなかなかかっこいいわね。それとも、灰土かいど灰土はいどにしようかしら。いやでも、なんかハイドって西洋の名前すぎないかしら?やっぱり、灰土かいどにしようかな? 悩むわ」


 悩んだらもう本人に決めてもらおう!


「ねぇ、紫水、芋虫さんの所に連れていって欲しいんだけどいいかしら?」


「いいよ〜。俺に乗って〜」


「藍介に出かけてくるって言ってくるから、ちょっと待ってて」


「は〜い」


 私は藍介に出かけて来ると伝えて紫水の背に乗り、芋虫さんの所に向かった。


 宝石が沢山ある場所に着いた。

すっごく綺麗な場所ね!

魔石の光を反射して様々な宝石が光り輝いていた。

でも、これって、芋虫さんのうんこだった物なのよね。そう思うと、なんか、ねぇ。

宝石もらってとっても嬉しかったわよ。その、ねぇ、うんこって言われちゃうと複雑な気持ちになるのよね。


「う〜ん、芋虫ここには居ないみたいだね〜。俺毒道行って来るからちょっとここで待ってて〜」


「わかったわ」


 紫水は芋虫を探しにいった。

それにしても、こんなにいっぱい宝石あるって事は外世界の人達からしたらお宝部屋ってことよね? まだ、外の人達と会ったことないけど、ここは隠した方がいいわね。宝石目当てに沢山人が来たら虫達にとって危険だし、まぁ、ここに来て一度も私以外の人間見たことないから大丈夫よね。


 30分ぐらいで紫水が芋虫さんを連れて帰ってきた。


「主人様〜、芋虫連れてきたよ〜」


「紫水ありがとう」


「芋虫が〜、主人様どうしましたかだって〜」


「貴方の名前決めたいんだけど2つ候補があって選んで欲しいのだけど良いかしら?」


「わかりましただって〜」


「それじゃあ、灰土はいど灰土かいどどっちが良い?」


「どっちも素敵な名前で選ぶのが難しいですねだって〜」


「主人様〜他には名前の候補なかったの〜?」


「もう一つあったけどそれはちょっとやめとこうかなって」


「え〜、気になる〜。教えて〜教えて〜」


「えっと、その、灰筋はいきん


「そういえば〜、俺の名前は俺の好きな食べ物の水っていう字が入ってるんだよね〜。それなら〜さっきの2つの名前は芋虫の好きな食べ物からとってるの〜?」


「えぇ、土を食べるみたいだから灰色と土で灰土はいど灰土かいどにしようかなって」


灰筋はいきんは?」


「体を鍛えるのが好きみたいだから筋力からとって、灰筋はいきんってね。でも、微妙だからやめたのよね」


灰筋はいきんの方が芋虫に似合ってるね〜」


『筋力、灰筋はいきんなかなかいい響きの名前だな。灰土はいど灰土かいどより俺はこっちの方が好きだな』


「主人様〜、芋虫が灰筋はいきんがいいだって〜」


「芋虫さんごめんなさい、その名前は貴方につけたくないのよ。灰土はいど灰土かいどのどっちかで選んでもらえないかしら」


『それなら、灰土かいどでお願いしますと紫水伝えてくれないか』


「芋虫が〜それなら〜、灰土かいどでお願いしますだって〜」


「わかったわ! 芋虫さんの名前は灰土かいどで決定よ!」


「芋虫〜、名前もらえて良かったね。あっ、芋虫じゃなくて灰土かいどか〜。灰土これからよろしくね〜」


「私も灰土これからよろしくね」


『灰土、素敵な名前をつけていただきありがとうござます。貴方にもらった名に恥じぬよう鍛錬を続けようと思います』


「え〜と、素敵な名前をつけていただきありがとうございます。貴方にもらった名に恥じぬよう鍛錬を続けようと思いますだって〜」


「芋虫さんの名前も決まったことだし皆んなに知らせないとね!」


「そうだね〜。それなら〜帰ろうか〜」


「灰土も一緒に私の家に来てもらっていい?」


『はい、喜んでお供させて頂きます』


「お供しますだって〜。それじゃあ〜帰ろうか〜。主人様乗って〜」


「帰りも乗っちゃってごめんなさいね。お願いするわ」


「大丈夫だよ〜」


 私達は私の家に帰り、皆んなに芋虫さんの名前を発表した。

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