早く決まりましたね
主人様は花茶と緑癒達と一緒に野球をしに行きました。
残された私と紫水は芋虫さんの好きな色選びを手伝うことになりました。芋虫さんプレゼント選びで時間かかっていたのに今回はどれだけ時間がかかるのでしょうか。
私は本に出ている紅色、藍色、茶色、黄色、紫色、緑色とその色に近い色を消して芋虫さんに本を見せました。
「これでいいですね。それでは、この中から選んでください」
「藍介様、どうして好きな色を決めないといけないんですか?」
「主人様が私達に名前をつける際、好きな色の名を使い名前を決めるからですね」
「好きな色で名前が決まるっていう事は慎重に選ばなくてはいけませんね」
「ですが、時間をかけ過ぎると主人様が呆れてしまう可能性がありますよ」
「はい、頑張って決めます」
「いや〜、そんなに緊張しなくてもいいじゃん〜。好きな色なんて〜すぐに決まるって〜」
私は本に乗り、一つずつ指してあげることにした。
「黒はどうですか、とってもかっこいいと思うのですが」
「うーん、微妙ですね」
「それなら〜、白はどう〜?」
「白は俺には似合いそうにないな」
「橙色はどうでしょう」
「俺は好きじゃないな」
「桃色っていうのはどう〜、可愛い色だね〜」
「どうみても俺には似合わないだろ!」
「では、この灰色はどうでしょう」
「ん、灰色ですか、結構かっこいい色ですね。いやでも、それなら、黒の方が」
おお! 芋虫さんの反応が一番いいですね! これは、灰色を勧めるとしましょう。
『紫水、わかっていますね』
『言われなくても〜わかってるよ〜』
「芋虫〜、灰色って芋虫に似合ってるね〜。かっこいいなぁ〜」
「そうか?」
「ええ! とっても似合っています! 灰色で決めてもいいんじゃないでしょうか」
「うーん」
「少し灰色について調べますね。ふむ、ふむ、灰色は黒と白で作られた色であり、灰色は純潔、無垢、誠実、平和、中立、清潔を象徴していると書かれていますね。まさしく、芋虫さんに当てはまる色なんじゃないですか!」
「そうだね〜」
「そうですかね。そう言われると少し照れますね」
「これは灰色で決めてもいいんじゃないでしょうか!」
「わかりました。俺の好きな色は灰色にします!」
「やった〜! 今回は早く終わったね〜。それならさ〜、主人様達の所行って野球やろうよ〜」
「すまないが、野球って何なんだ?」
「俺が〜教えてあげるね〜」
「それでは、主人様達と合流しましょう!」
私達は野球をしている主人様達と合流し、芋虫さんに野球の遊び方を教えながら沢山遊びました。
ほんと、早く決まってくれて良かったぁ。
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