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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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原因は猫次郎?

 主人様と連絡を終えて灰土はパラディンボーンと対面した。


「この鎧、剣、盾、やはり見覚えがある」


「灰土さーん負けても治してあげますから思いっきり戦ってくださーい」


 緑癒は安全圏で紫水と猫次郎と共に観戦しようとしていた。


「スケルトンワイバーン気になるから、俺、行ってくる」


「にゃ〜、パラディンボーン様の戦いは俺が見届けるにゃ〜」


「頼む、それじゃあ、行ってくる」


 ウィザードスケルトンはスケルトンワイバーンを見つけに彼が落ちた場所へ向かった。


「にゃ〜、それにしてもあの灰土っていう奴強そうだにゃ〜」


「そりゃあ、当然強いですとも! 灰土さんは男性陣の中で一番強いですからね」


「いや〜、俺が〜、一番強いよ〜」


「いいえ、精神、肉体、日頃の行い。全てにおいて総合的に灰土さんは強いですね」


「その基準意味わからないよ〜」


「ふん! パラディンボーン様も強いにゃよ! 毎朝剣術の鍛錬、筋力鍛錬、まぁ、肉が付いてないから意味ないにゃって思ってたけど、毎日やってるにゃ!」


「猫次郎さんパラディンボーンさんの生前は誰だったのか分かりますか」


「そんにゃの分かるに決まってるにゃ〜! 人間最強と言われた聖騎士! カーライル様だにゃ〜!!! いにゃ〜、あの佇まいカッコ良すぎるにゃ〜! 灰土っていうやつもにゃかにゃか、かっこいいのにゃ〜」


「カーライルさんが転生したのが灰土さんなんですよ」


「転生かにゃ〜? そんな事ないにゃ〜、そしたら、パラディンボーン様は一体誰にゃ〜?」


「カーライルさんの体に残された記憶、感情を瘴気は読み取り、彼をスケルトンとして甦らせたと言うところでしょうね。あっ、そうそう、私の前世はイーヤヘルドなんですよ」


「そんにゃんか〜。にゃ〜? イーヤヘルドだにゃ?」


「はい、前世の記憶も残ってますよ」


「イーヤヘルド、本当かにゃ〜!?」


「ゼスレス教最後の教皇にして、最強の神の加護を受けた存在! そう! 僕の前世はイーヤヘルドなのです!」


「にゃ〜!? そしたら、瘴気発生の原因じゃにゃいか〜!!!」


「いいえ、僕が死ぬ直後に国を呪ったのは事実ですが、瘴気は元々ありましたからね。瘴気を浄化する者がいなくなり、ましてや、瘴気を溜め込んでいた僕を殺したんです。瘴気がこの世界に発生するのは必然ですよね!」


「にゃ〜、でも、そのおかげで俺達は生き残れたからにゃ〜」


「にしても、ここの瘴気濃度は異常ですね。紫水の眼でも見えるなんて」


「そうかにゃ〜? 浄化出来る奴がいないから瘴気が増え続けているんじゃにゃいか?」


「そうだとしてもです。他に原因があるような気がするのですよね」


「そうにゃのか〜、パラディンボーン様と灰土は見つめ合っているけどいつになったら戦うのかにゃ〜?」


「他に何か、原因が」


「にゃ〜、ウンコしに行くかにゃ〜」


 猫次郎は緑癒から離れ、地面が柔らかそうな場所へ向かい、地面を掘り、そこにうんちをした。


「おや? 猫次郎さんがトイレに行った場所の瘴気が濃くなったような?」


 猫次郎は紫色の石を出すと、土を被せた。


「にゃ〜、今日はやけに出たにゃ〜」


 猫次郎はスッキリした状態で緑癒の元に戻ってきた。


「にゃ〜、まだ始まってなくて良かったにゃ〜」


「あの〜、猫次郎さんさっき、あそこら辺で排便しましたよね?」


「したにゃ〜、今日はやけに快便だったのにゃ〜!」


「えーと、骨である猫次郎さんは何を排出したんですか?」


「そにゃ〜、うんこだにゃ〜」


「いや、骨であるなら排便行為はしなくていいはずですよね? だって、食事をしていないのに便が作れるはずがないんですから」


「そうかにゃ〜? でも、出したらスッキリするにゃ〜」


「排便したところ教えてくれませんか?」


「にゃ〜? そんなに俺のうんこが気になるのかにゃ〜? 変な奴だにゃ〜。うんこフェチってやつなのかにゃ〜?」


「私はそんなフェチありませんよ!」


「そうだよ〜。緑癒は〜お尻出しフェチ〜なんだよ〜」


「お尻出しフェチかにゃ〜? それは、それで、変態にゃんじゃ?」


「いいから! 早く教えてください!」


「分かったにゃ〜」


 猫次郎はうんこをした場所へ緑癒を連れて行った。


「ここだにゃ〜」


「やはり、ここの瘴気濃度が濃い理由が分かりました」


「にゃ〜?」


「猫次郎さん貴方は瘴気石を地面に埋め続けていたんですよ」


「それなら、俺がスケルトンの生命線だったのかにゃ〜。やっぱり、俺が主人公だにゃ〜!」


「猫次郎さん地面に埋めた瘴気石を全て掘り出してくれませんか?」


「にゃに〜!? そんなの無理だにゃ〜! 毎日一回は出してるにゃ〜! 相当な数になるにゃー!!!」


「でも、ここの瘴気を転移魔法で送ったとしても瘴気の原因となる瘴気石まで全て移動するのは不可能。そしたら、またここでスケルトンが発生してしまいますし、僕の浄化を使ったとしても地面に埋められていたら、浄化の効果も半減してしまいます。そうなると、全てを掘り起こし、全ての瘴気石を浄化しない限り、クエストクリアができませんね」


「うそ〜!? それって〜、時間がかかるって事〜」


「そう言う事ですね」


「俺〜、猫次郎のうんちを探すの嫌だよ〜!」


「でも、それをしないと帰れませんよ」


「え〜!!!!! 猫次郎〜、うんちした場所全部覚えてるでしょ〜。今からうんち掘り起こしてきて〜」


「嫌だにゃ〜! パラディンボーン様の戦いは絶対に見たいのにゃ!」


「それなら〜、灰土が〜、戦い終わったら〜、うんち集めしてね〜」


「お前も手伝うにゃ〜」


 そして、猫次郎と緑癒と紫水が話している中、灰土はパラディンボーンに話しかけていたのでした。

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― 新着の感想 ―
……原因がまさかのモノと云うのはよくある事ですけどね~。隕石を壊す時に使った石がこのネコにとってはの扱いなのを知ったら魔術師の彼がどう思うのか。火あぶりを逃れる為にも黙ってましょうね(笑) なんかパ…
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