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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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生徒達と一緒にお風呂

 ムシムシ学校の生徒達は温泉施設に集まっていた。


「温泉! 拙者スーパー忍者なので入浴は大切でごさる!」


「ア様とDJとヤングは今回来れなかったですね」


「ごはん」


「ヒャァッハァ!!!」


 キャサリンと狂子は男と書かれた暖簾をくぐり抜けてしまった。


「あ!ダメですよ!あっちはオス限定なんですから!」


 桑胡は慌てて2人を追いかけ、2人を抱き抱えながら女更衣室へ向かった。


 真白は主人様が来るまで暖簾前で黒常と一緒に待っていた。


「主人様まだかな」


「真白、主人様がいるからって女風呂覗こうとするなよ」


「それを言うなら黒常こそ覗きたいんじゃないの?」


「俺はそんな奴じゃない。紅姫様や黄結姫様がいないんじゃ覗く必要ないしな」


「うわっ、黒常ってムッツリスケベなんだね」


「男はケツと胸がデカい女に惹かれるんだよ」


「うわー、真白は主人様以外の女性には何も魅力が感じからないんですよね」


「それはオスとしてどうなんだ?」


「真白は一途なんです!」


 2人が雑談していると主人様がやって来た。


「ふぅ、やっと着いた。皆んなは先に入っちゃってる?」


「はい! 先に入ってますよ!」


「そうなのね」


「それじゃあ、真白達も行きますね」


 黒常は先に男湯の暖簾を通り、真白のその後を続こうとした時。


「真白はこっちでしょ」


 主人様は真白を手に持つと女湯の暖簾を通った。


「ふぇ!? え? 真白はあっちですよ!」


「何言ってるの。黒常と一緒に居たい気持ちは分かるけど、真白はこっちよ」


「え? ん? どうして、真白だけ?」


 主人様は混乱する真白を先に女湯に連れて行き、更衣室に戻り服を脱いだ。


 女湯にいた桑胡とキャサリンと狂子は真白が来た事に驚いていた。


「ヒャァッ!?」


「ゴッハン!?」


「何で真白さんがこっちにいるのですか!!!」


「それが、主人様が真白はこっちだって」


「だって、真白さんはオスですよね?」


「そうだよ。なのにどうして、真白だけ。ん? 主人様もしかして、真白の事メスだと思っているのかな?」


「そうかもしれませんね」


 真白はふと閃いた。オスの長達に叶う事ができなかった女風呂。それを、主人様自らが招待した事実。真白にとってこれは長達が悔しがる滅多にないチャンスであった。そして、真白は女風呂にいたいが為に頭をフル回転させた。


「待ってください。主人様が真白の性別を間違える訳ないですよ。もしや!? 真白は主人様に気に入ってもらえているのではないですか!」


「そうなのですか?」


「そうですよ! 真白はさっき男湯の暖簾を通ろうとしました。なのにです、主人様は真白を掌に乗せて女湯に連れてきた。そう! つまり! 主人様にとって、真白は特別な存在だから! 長達でさえも入れなかった女風呂に入ることが出来たのです! 主人様にとって真白は一番のお気に入り! なので、真白はこれから女湯に入る事になるのでよろしくお願いします」


「えーと、はい。そうですよね。主人様が付き合いの長い真白さんの性別を間違える筈ないですよね」


 桑胡はまだ主人様との関わりがまだ浅いため、真白の言うことを鵜呑みにしてしまった。


「ヒャァッハァ? ヒャッハ?」


「ごはん? ごーーーーはーん?」


 キャサリンと狂子は首を傾げながらも真白を歓迎した。


 そして、ついに真白が待ちに待った最高の瞬間を目の当たりにした。


「遅くなってごめんね。体洗うから先に入ってて」


「ひゃぁぁぁぁあああ!?!?!? 主人様!!! 真白!真白が背中!お体洗いますぅううう!!!」


 真白はすぐさま主人様に近付き主人様の体に触れようとしていた。


「いや、真白じゃ私の体洗えないでしょ。そうね、虫人になったらお願いしようかしらね」


「はい! 真白絶対に虫人となって主人様のお身体を洗わせていただきます!!! 主人様! 真白との約束ですからね!!!」


 主人様は興奮している真白の勢いに驚きながらも白桜と同じパターンかと考えていた。


「分かったわ。ほら、桑胡達の元に戻りなさい」


「はーい! でも、虫人となり主人様のお身体を洗う手伝いをする時のために主人様のお側にいてもいいですか!」


「え、うん。まぁ、いいけど」


「やったー!!!真白頑張りますからね!!!」


「う、うん」


 真白は最高の時間を過ごしている中、男湯の方はと言うと、真白がいなくなった事で黒常が真白を探していた。


「真白!真白!あいつもしかして、主人様のお側にいるじゃないだろうな?」


「そんな事ないさ! そしたら、あのFURO・OKEが動くはずさ! あれ、めっちゃくちゃ痛かったからね!」


「いつの間に試したんだよ!」


「黒常達が来る前に一度ね」


「スーパー水遁の術!!!」


 シャドウは七福に桶の中に入ったお湯をぶっかけた。


「うわぁぁ! シャドウ! 急にお湯をかけないでよ! 僕はやられたらやり返す! 100倍返だ!!!」


 七福も負けじと自分が持てる量のお湯を入れた桶を何度もビシャビシャとシャドウにかけた。


「ふっ! こんな量じゃ拙者のスーパー水遁の術の前では無力も当然でござる!!! くらえ! スーパー水遁の術!!!」


 シャドウのスーパー水遁の術は話中だった黒常とミハエルにかかった。


「うわっ!? おい! シャドウなにするだ!」


「お湯も滴るいいカマキリってね」


「このへっぽこ忍者め!!! これでも食いやがれ!!!」


 黒常は影で大きな桶を作り出し、お湯を汲み上げシャドウと七福にぶっかけた。


「くっ!!! 黒常の忍術かっこいいでこざる!」


「悔しがる所そこ!? うわぁあわあ!? シャドウのせいで僕まで流されるぅううう!」


 と、男湯はシャドウと七福のおふさげで盛り上がり、真白の事を忘れてお湯を掛け合い合戦となったのでした。

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― 新着の感想 ―
そっか~。まだ気付いてないんだ~。 ま、進化したらどうなるやら?チビッ子になれば怒られる事は無いかもね(笑) 男湯では子供同士のお遊びが行われていました。
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