生徒を集めよう! 魔蟲の森編
現在の生徒は真白、黒常、DJ、ヤング、桑胡、七福、アの計7人となっていた。
そして、あと2人を生徒に加えようと凪は真白と黒常を連れて、魔蟲の森でキャサリンとミハエルを探しに向かいました。
「キャサリンさんとミハエルさんは普段何処にいるんでしょうかね?」
「さぁな、カマキリ族にはあまり関わりたく無いんだがな」
「あの2人は話せるんだからいいじゃない」
「キャサリンさんの方は対話するかはできませんよ」
「何となく身振りでわかる様な気がするのよね」
「分かる気になっているだけで本当な何を伝えているか分かってないじゃないか」
「黒常! こないだから主人様に対して反抗的な態度を取ってますよね! 黒常!ミーライちゃんに言いつけちゃいますからね!」
「真白!ミーライに何を言いつけるんだよ!」
「黒常は主人様に反抗的なので、恋人であるミーライちゃんに黒常を躾してもらえませんかとかね!」
「まだミーライには理解できない話なんじゃないか?」
「ミーライちゃんは賢いですよ。この前なんて、黒常が光沢が綺麗な女子にメロメロだったって話をしたら、ミーライちゃんめっちゃくちゃ怒ってましたね」
「あ!真白!あれは、お前が原因だったのか!!! ミーライがめっちゃ切れて、ゴウライさんにめっちゃキレられたんだよ!」
「黒常どんまい」
「主人様!助けてくださいよ!」
「反抗的な態度を取る人を助けようとは思わないわね」
「くそぉ」
雑談をしていると金色丸が一本の木の枝を持ちながら爆走していた。
「やべぇだ!やべぇだ!キャサリンが暴れただ!」
「いやぁーーーー! 誰が、誰が、金色丸様を止めてー!!!」
何処からか、知らない女性の声もしていた。
「綺麗な女性の声が助けを求めている! とぅっ! 俺に任せろ!!!」
黒常は声の主を助けるために金色丸を止めに入った。
「金色丸様! 止まってください!!!」
黒常は影を操り金色丸の足を拘束して、金色丸は前のめりで倒れた。
「いてぇだ、誰がオラを止めただ!」
「すみません俺です」
「オラは今忙しいんだから、邪魔をしないで欲しいだ」
「でも、女性の声が助けを求めていたので」
「女性の声? あ!そう言えば、この枝喋るんだ」
金色丸は枝を前に突き出した。
「この枝が喋るんですか?」
「そうだ、面白いから主人様に見せようと思って拾っただ。それで、ミハエルからSOSが来たから助けに向かってただ」
「それは大変ね。喋る枝は後にして、ミハエルを助けるわよ!」
「おー!」
「えっ!? 俺はそのまま連れて行かれるってことなの!?」
金色丸は枝を握りして凪と共にミハエルを助けに向かった。
すると、ミハエルがキャサリンに食べられかけようとしていた。
「ハァーニィーごめんって、可愛い子がいて、つい」
「ゴ!ハ!ン!」
「うわぁぁあ食べないでー!!! たべないでくれぇぇ!!!!」
「ミハエルを助けるわよ!」
「おう! オラ、頑張るだ!」
金色丸は枝をキャサリンに投げつけ、キャサリンの気を引いた。
「ちょっと、投げないで!いたぁっー!」
「キャサリンさん!どうして、ミハエルさんを食べようとするんですか!」
「俺は拘束する」
黒常は影を使い、ミハエルを食べようとするキャサリンの動きを止めた。暴れるキャサリンに金色丸がキャサリンの腕を掴み、黒常の影と金色丸の腕力で暴れるキャサリンを封じた。
「ゴハン!ゴハン!ゴハン!」
「ふぅ、黒常君、金色丸さん助かったよ」
「で、何でキャサリンがこんなに怒っているわけ?」
「えーと、その、可愛い子がいたからナンパしたら、ちょうどナンパしているところを見られてしまって、それで、ハァーニィーが浮気者は食うって怒っちゃったんです」
「自業自得ね」
「主人様、助ける必要なかったんじゃないですか?」
「キャサリン、止めるだ、ミハエルがナンパするのはいつものことだ!」
「ゴハン!ごはんごはん!!!」
「何言っているかオラじゃ、わからないだ」
「ハァーニィーごめんって彼女の美しいフォルムをみてついね」
「ゴーハーン!!!!!」
「怒らず事を言うんじゃないだ!」
「ヒャッハァー!」
すると、スズメバチがキャサリンの前に現れた。
「ヒャッハァ、ヒャッハァ、ヒャッハァーー!」
「ゴハン? ゴハン、ゴハン?」
「ヒャッハァー!!! ヒャァッハァ!!!ヒャァッハァ!!!」
「ゴハン、ゴハン、ごはん」
周りの人は2人の会話が理解できずにいた。
「確か、あの子、百合姫の子だよね?」
「あの人もヒャッハァーしか言ってませんね?」
「でも、キャサリンと会話できてないか?」
「嘘だろ!ハァーニィー!友達が出来たのかい!」
「オラ、いつまで耐えればいいんだ」
「ヒャッハァ」
「ごはん」
スズメバチのお陰でキャサリンは落ち着きを取り戻した。
「貴方、ありがとう」
凪はスズメバチにお礼を言った。
「ヒャッハァ!? ヒャッハァ、ヒャッハァ!」
スズメバチは照れくさそうにしていた。
「主人様、ミハエルさんとキャサリンさんを生徒に加えるにはこの人にもお願いした方がいいんじゃ無いですか?」
「真白の言う通りね。ねぇ、貴方、私ね学校を作ろうと思うんだけど、そこの生徒になってくれないかしら?」
「ヒャッハァ? ヒャッハァ?」
スズメバチは自分を指差した。
「そうよ、貴方よ。どうかしら?」
「ヒャッハァー!!!!!!」
スズメバチは嬉しそうに飛び回った。
「名前付けてあげなきゃね。貴方、声的に女性であってるわよね?」
「ヒャッハァ!」
「それじゃあ、狂子なんてどう?」
「ヒャッハァ!ヒャッハァー!!!」
「主人様、狂子ってどんな意味なんですか?」
「いや、ヒャッハァーしか聞こえないから狂う子って事で狂子」
「真白と言います。狂子さんよろしくお願いします」
「ヒャッハァ!」
「俺は黒常だよろしくな」
「ヒャッハァ!」
キャサリンが狂子に話しかけた。
「ゴハン? ゴハン、ゴハン?」
「ヒャッハァ、ヒャッハァー!」
「ごはーん!!!!」
キャサリンは狂子に抱きついた。
「ハァーニィーにも友達が、僕は嬉しいよ」
「で、ミハエルとキャサリンにも生徒になってもらいたいんだけど」
「ごはん!」
「ハァーニィーもお願いしますだって、もちろん、僕も参加させていただきます!」
「オラも生徒になりたいだ!」
「金色丸は虫人だからダメよ」
「どうしてだ! オラ、頑張っただ!」
「今回は長以外の中から生徒を決めているの。長の金色丸は生徒にならないわ」
「そんなぁ、オラ、頑張ったのに」
「ねぇ、俺のこと忘れてない? 俺、金色丸様に投げられてキャサリンさんにぶつけられて、逃げようとしたら、影に拘束されて身動き取れなくなって、しまいには、忘れさせれて放置中なんですけど! どう言うことなのかな! 俺は枝に擬態していただけなのに、どうして、こんな酷い仕打ちされるのか、意味がわからないんだけど!!!」
「ん? あ、忘れてただ」
金色丸は喋る枝を見つけ主人様に見せた。
「これが、喋る枝だ」
「この子、虫よね?」
「はい、その通り!俺は枝に擬態できるスーパー忍者!なのです!」
「スーパー忍者? そもそも、貴方、男なの?」
「はい、俺はオスです! まぁ、俺の種族はメスばかりなので珍しいですけどね」
「女性だと思ったのに、男かよ。助けて損した」
「黒常、人助けは大切ですよ」
「俺は男なら助けん! 自分の身を守れないなんて男じゃないだろ!」
「で、貴方は確か、ナナフシだよね?」
「主人様、よくぞ!俺の種族を言い当てましたね! そう!俺はナナフシ!スーパー擬態能力を持った!スーパー忍者なのですっ!」
「この子、個性的ねぇ」
「狂子さんを上回る個性ですねぇ」
「この子も生徒に加えてみましょうか」
「主人様、11人になっちゃいますよ。いいんですか?」
「この子面白そうだしいいんじゃない?」
「話は聞かせてもらいました、俺はスーパー忍者なので!主人様の任務!承知しました!」
「この子、面白いわねぇ」
「この人、この調子で行くんですかねぇ」
「それで、主人様! スーパー忍者であるこの俺にどんな名前をつけてくれるんですか!!! やはり、サイゾウ! コウガ! イガ! コタロウ! さぁ!どんな名前にするのですか!」
「忍者ねぇ、忍者って影のイメージだから、シャドウかな」
「シャドウ? コタロウではなく? ほら、サイゾウなんかもかっこいい!」
「シャドウで決定!」
「んな!? 馬鹿な!? 俺がシャドウ……。まぁ、カッコいいから、アリか?」
「よし! 今日はここまでにして帰りましょうか!」
「シャドウと狂子さんミハエルさんとキャサリンさんも主人様の家に行きましょー」
「ヒャッハァ!」
「ごはん!」
「シャドウさんは僕が持つね」
「ミハエルさん、かたじけない」
個性的な4名が新たな生徒となったのでした。
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