おまけ回 思う存分モフモフするぞ!
凪は桑胡に家まで運んでもらうと、庭で桑胡にモフり交渉を始めた。
「でね、その魅惑的な貴方のモフモフ具合確認したいのよね」
「モフモフ具合ですか? どうやって確認するのですか?」
桑胡は首を傾げ主人様が何を言っているのか理解できていなかった。
その様子を家の中から見ていた真白と黒常は緑癒様、可哀想と考えていた。
凪が桑胡にモフり交渉を行っている間、緑癒はと言うと、目的地が遠い為馬車の移動でお尻のダメージがピークを達していたのであった。
現在の緑癒はお尻が痛過ぎて椅子の上に四つん這いの状態であった。
「馬車の旅がこんなにも過酷とは、僕の美しいお尻が悲鳴をあげちゃってます! 紫水!水を使ってこの衝撃を和らげる事が出来ますか!」
「出来るけど〜、緑癒の〜お尻は〜」
紫水が緑癒のお尻をペシっと叩くと、普段の弾力が無くなっていた。
「うそ〜!? 緑癒のお尻〜、相当ダメージ入ってたみたいだね〜。これはいけないね〜。仕方ない〜、ウォータークッションを作ってしんぜよう〜」
「ハッハー!俺様も叩かせろ!」
「氷月さんは加減を知らないのでやめてください!」
「ハッハー!加減なら出来るさ!!!」
すると、緑癒のお尻が何かを感じ取った。
「ん? 僕のお尻が何かを訴えかけている。もしや!? 主人様が僕以外のお尻を愛でているのか!?」
「え〜?緑癒〜精神的ダメージも負ってた〜ポイね〜。ほら〜、ご所望の〜、ウォータークッションだよ〜。これで〜、馬車の振動も軽減〜、お尻への負担が軽減されるよ〜」
「ありがとうございます。んーー? 後で主人様に話を聞いてみますか」
「緑癒の勘が本当なら〜、俺〜、流石に引くわ〜」
「ハッハー!さっきの話が本当なら緑癒の尻は勘がいいんだな!」
と、緑癒のお尻の勘は当たっており、主人様は久しぶりのモフモフを堪能していた。
「主人様が私のお尻に!!!」
「これよ!これ!これ!このモフモフ感!たまらないわ!」
凪は桑胡のお尻を気が済むまでモフった。
「ふぅー、久しぶりにモフモフを堪能できたわ」
「主人様、私のお尻どうでしたか?」
「最高のモフり加減だったわ! 緑癒とは違う弾力があって、でも、モフモフも忘れない最高の感触だったわ」
「主人様に喜んでもらえて良かったです」
家の中から真白が凪と桑胡に話しかけた。
「主人様! ご飯みたいですよー」
「桑胡ちゃんはご飯は食べれないのよね?」
「はい、私には口が無いので食べれないんです」
「そう、でも、一緒に机を囲みましょうよ」
「はい!」
その後、チェルーシルとラヒートは凪の誘いで桑胡をモフり、皆でモフモフを堪能して夜は桑胡を囲む様に皆んなで寝たのでした。
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