沢山の魔道具があるのじゃ!
フローゼラーはネルガルと紫水と共に洞窟にある温泉施設に入りフローゼラーは見たことのない魔道具を見て飛び跳ねながら喜び、1番気になったマッサージチェアを試していた。
「凄いのじゃ! 凄いのじゃ! マッサージチェア最高なのじゃぁぁあああああ!!! 気持ちよぉおおおすぎぃるのじゃぁぁあ」
「フローおば様、温泉は入らないのか?」
「これを試し終わったら、入るのじゃ!」
「それなら、そこのボタンを押すと叩きモードから揉みほぐしモードに変更できますよ」
「なに! やってみるのじゃ! うぉぉおおおお! これは、これで良いのじゃ!!!」
紫水はネルガルに水槍を出してもらって食べていた。
「やっぱり〜、ネルガルが作る〜、アクアスピアが〜、1番美味しいね〜」
「結構硬めに作ったのに簡単に食べられちまうなんて、筋トレじゃなくて魔力鍛錬もしないとな」
「ふむ、魔力鍛錬をしたいのであればわしに頼るが良いのじゃ! ネル坊なら魔力の練り方を鍛錬すればより一層強固な水槍を作れるようになれるぞ」
「フローおば様ありがとう。でも、俺は俺なりにやってみる」
「ネル坊わしの修行を拒絶するのか?」
「拒絶なんてしてないですよ。フローおば様は折角の休暇なのだから、ゆっくり休んで欲しいのですよ」
紫水はネルガルに近づき小声で聞いた。
「ねぇ〜、ネルガル〜、本当は〜、フローゼラーちゃんの修行嫌なんでしょ〜」
ネルガルもフローゼラーに聞こえない小声で応えた。
「あのな、フローおば様は魔法局を指揮している最強の魔法使い、と言うか、賢者様なんだ、そんな人の修行なんて死を覚悟しなきゃついてかけない、てか、俺は子供時初めてフローおば様にあった時、死にかけた事があるんだ。だから、フローおば様の言うことは絶対だ、紫水、殺されたくなければ変な事を言うんじゃないぞ」
「了解〜」
「こしょこしょ何話しておるのじゃ?」
「男だけの話ですよ。さぁ、マッサージが終わった事ですし、温泉に行きましょうか」
「温泉! こんなに面白い物があると温泉にも期待しちゃうのじゃ!」
そして、フローゼラーとネルガル、紫水は脱衣所のの暖簾前までやってきた。
「女、わしはこっちじゃな、じゃが、1人で入るのは寂しいからネル坊こっちにくるのじゃ、久しぶりにわしが背中を洗ってやるのじゃ!」
「フローおば様、もう、俺は大人なんです。1人で洗えますし、ここは洞窟の主人様のルールに従ってもらいます」
「そうかぁ、1人で入るのは寂しいのぉ」
「ちょっと待って〜、もうそろそろ〜、花茶ちゃん達が着くって〜」
「花茶、あーあの可愛らしい少女か!」
「フローおば様、花茶ちゃん達が一緒にお風呂入るので寂しくないですよね」
「まぁ、そうじゃの、わしは先に入ることにするのじゃ」
「花茶ちゃん達に教えておきますので、温泉楽しんできてください」
「沢山楽しむのじゃ!」
フローゼラーは先に脱衣所に入った。
「ふむ、この籠に服を置けばいいのじゃな? にしても、この丸くて真ん中に羽があるこの魔道具は何なのじゃ?」
フローゼラーは扇風機が気になり、突起物があったので、それを押してみた。すると、扇風機が動き出し、フローゼラーの顔に風を送った。
「うわぁぁあ!? 風魔法の一種じゃな! 心地よい風なのじゃ〜。鏡の前にあるあれは何なのじゃ?」
鏡の前に置いてあるドライヤーが気になったフローゼラーはドライヤーを手に持ったが、使い方がわからずにいた。
「ボタンを押しても何も動かないのじゃ、これは何に使うのか気になるのじゃ」
適当にドライヤーを触っていると、急にドライヤーが動き出し、温風に驚いたフローゼラーはドライヤーを地面に落としてしまった。
「急に、驚かすでない、じゃか、どうすれば良いのじゃ、壊してないかのぉ? うーーーーん、これはどう止めればいいのじゃ」
フローゼラーがドライヤーの止め方に悩んでいると、遅れてやってきた花茶達がやってきた。
「あっ! いた! フローゼラーちゃーん! ん? ドライヤーの前でどうしたの?」
「花茶! すまぬ、この魔道具の止め方を教えて欲しいのじゃ!」
「いいよ! これはね、ドライヤーって言ってね、髪を乾かすのに使うんだよ」
花茶は慣れた手つきでドライヤーを止めて鏡台の上に置いた。
「ありがとうなのじゃ! そこを下に下げれば止まるのじゃな」
「うん、フローゼラーちゃんに花茶オススメの温泉教えてあげる!」
「お願いするのじゃ!」
「チェルーシルさんとラヒートさんも来てるからみんなで一緒に入ろー!」
チェルーシルとラヒートはフローゼラーと一緒に入るのは少し気が引けていたが、花茶がフローゼラーの手を引き風呂場に向かったので、2人は腹を括って2人の後を追ったのでした。
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