ロリおばちゃまは躾をする
フローゼラーは仕事を終わらせサンザイ達が居る部屋に向かった。そして、彼女は部屋の中を覗くと3人は疲れ切っていたのか3人で仲良く寝ていたのでした。
「おや、疲れていたのじゃな。仕方ない、今日は寝かせおいてあげよう。よし、まだ寝るのは早いからサリ坊に会いに行こうかのぉ!」
フローゼラーは意気揚々と魔王様の元へ向かった。
「サリ坊!!!」
フローゼラーは魔王の仕事部屋の扉を思いっきり開けた。すると、疲れ切っている魔王様がいた。
机の上、床には書類、書類、書類。死ぬほど仕事が残っている理由はただ一つ、魔蟲の洞窟での休暇が思っていた以上に長引いた事が原因であった。
魔王様が仕事量に押しつぶされる中、二人の幹部も書類地獄と化していた。
オビリオンは家族旅行が大成功し、子供達にとってたまにくるおじさんではなく、パパと認識され始めていた。
イデアとクティスは新婚なのに仕事に追われ、激しい怒りと共にイデアは辞表を魔王に渡したが、受け取ってもらえず、泣く泣く仕事を処理している。
そんな中、フローゼラーは魔王様にとある事を言おうとしていた。
「フローゼラー、俺の仕事の手伝いでもしにきてくれたのか?」
「何を言っておる! わしは手伝わないぞ! わしはな、休暇申請をしにきたのじゃ!」
「無理だって!!! こんな中人が居なくなるのはきついって!」
「何馬鹿な事を言っておる! お主が予定していたよりも長く魔蟲の洞窟に滞在したのか悪いのじゃろ! 自業自得なのじゃ! わしはそんな奴の仕事なんか手伝いたくないのじゃ!」
「ドーレーラムだったら手伝うくせにぃ。フローおばちゃんお願いだよぉ。そこの山の書類だけでも良いから処理してほしいなぁ!」
「やらんのじゃ! わしは10日間休暇をもらうからのぉ!もう言ったから明日から休みなのじゃ! 温泉施設楽しみなのじゃ!」
「えっ!? 温泉施設ってまさか、フローおばちゃん魔蟲の洞窟に行くの!?」
「わしが行ってはいけないのか? お主は何度か言っておるのなぁ。その時いつも遊んでばかりいて羨ましいのじゃ」
図星を突かれ魔王様は何を言えずにいた。
「うぅ」
「ふん! 明日からは無理なら3日後にわしは出発するからの! 旅行は絶対にいくのじゃー!!!」
「じゃあ、俺もついでに着いていってあげるよ。1人で行くのは危ないだろ?」
「この書類の山を捌けん奴がまた休もうとしておるのか? サリ坊、お主、わしを怒られたいのか?」
フローゼラーは手のひらに『はぁー』と息を吹きかけた。
「ひぃいいいい。滅相もございません! お願いフローおばちゃん許してぇぇええええ!!!!」
「問答無用なのじゃ! 尻を出すのじゃ!!!」
「ぎゃぁぁぁぁあああ!!! 許してぇ!!! この年でお尻叩かれたくないよぉおおおおお!!!」
フローゼラーは自身の魔力をタコの足の姿に変えて、魔王を拘束。そして、魔王が履いていたズボンを半分脱がし、魔王は半ケツ状態となり、フローゼラーの魔力が込められた怒りの一撃を魔王はケツで全て受け止めた。
ペシーンと、とても良い音が魔王の仕事部屋に鳴り響くと共に、魔王の悲痛な叫び声をあげた。
「ぎゃぁにゃぁぁぁあああああ!!!!?!??」
魔王の右ケツには、フローゼラーの手形がくっきりと赤く浮かび上がっていた。
「もう一発なのじゃ!」
「やめてーーー!!!! 俺のお尻死んじゃう!」
「はぁーーーーー!!!! 覚悟するのじゃ!」
2発目は左ケツで受け、魔王のお尻は両方とも真っ赤になっていた。
「この歳になって、こんな目にあうなんて」
「生意気な坊主を躾けなきゃいけないからの! また変な事を言ったら背中と太腿も真っ赤になってしまうぞ」
「ごめんなさい!!!! ちゃんと仕事します!」
「よろしい、では、わしは休暇を10日間とるからの、わしの仕事は引き継ぎをしておくので問題なしなのじゃ。それじゃあの!」
「うん、おやすみ」
「おやすみなさいなのじゃ!」
フローゼラーは魔王の仕事部屋を後にした。
仕事部屋にいる魔王様は仕事をしようにも椅子に座ると尻が痛くなり、仕方なく立ちながら書類を処理することとなってしまったのでした。
ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。