捕まったサンザイ達
サンザイとミハエルはキャサリンから必死に逃げ、1日中走り続けた結果、エンデューブに辿り着いてしまった。だが、キャサリンの腹も最高に空いている為、キャサリンは門兵を食べようとした。
「ダメでやんす!!! 門兵さんは食べちゃダメでやんす!!!」
「今すぐにご飯を買いに行こう!!!」
「いや、もう、あっしの足がもう、プルプルしているでやんすぅ」
サンザイが疲れ切っているが、仕方なく食料を調達しに行った。その間、門の前でキャサリンは暴れていた。
「ゴーハーンーー!!!!」
門兵を自慢の鎌で捕まえ、門兵は必死にもがいていたが、彼女の力の前には手も足も出なかった。
「いやだぁぁあ!!! かぁあちゃぁぁぁああんんん! おら、化け物にくわれたくねぇぇえええ!!!」
門兵は田舎の母親を思い出しながら、死を覚悟した。
「ご飯でやんすよ!!!」
サンザイは風呂敷を開けると生肉が大量に現れた。
「ゴハン!!!」
門兵を食べようとしていたが、生肉の方が美味しそうだと感じたキャサリンは門兵を投げ捨て、生肉を食べ始めた。
「ゴハン!!!ゴハン!!!」
「ふぅー、間に合った様だね」
投げ捨てられた門兵をミハエルはキャッチした。
「ぎゃぁぁあ!!! もう1匹いるぅうううう!!!」
門兵は解放されて、すぐにもう1匹に捕まり精神が耐えきれなくなり気絶してしまった。
「おや、助けてくれてありがとうぐらい言えないのかな? まぁ、仕方ないか。ハァーニィー、あっ、そうじゃない、キャサリン! 生肉も良いけど焼くと香ばしくなって美味しいよ」
「ゴハン、ゴハン!!!」
「分かっているさ、この人を降ろしたら半分焼いてあげるね」
ミハエルは門兵を降ろしてその後、生肉焼き担当となり次々に肉を焼き始めた。
「ふぅー、なんとかなったでやんすぅ。でも、あっしの財布が、財布が、ぐぅぅううう。もう一度、イデアおじちゃんで荒稼ぎしないといけないでやんすな」
「おい、そこの使い魔これは一体どう言うことなんだ」
この騒ぎを聞きつけて衛兵がサンザイに説明を求めていた。
「それがですね」
サンザイは素直に応えてたが、3人は牢屋に連れて行かれてしまった。
「なんでやんすかぁあ!!! どうして、あっし達も一緒に牢屋に入れられなきゃいけないでやんす!」
「まぁ、あれだけ暴れてたら仕方ないって」
「ゴハン、ゴハン」
「キャサリン、少しは反省しなきゃダメだからね」
「ゴ、ハ、メーン」
キャサリンはサンザイに頭を下げた。
「素直でよろしい」
「いや、そんなので許せるわけないでやんすぅう!」
「ご、ご、ごめん」
もう一度、キャサリンは頭を下げ、謝っていた。
「はぁー、あっしの風呂敷持って行かれちゃったでやんすぅ。まぁ、あっしは簡単に牢屋から抜け出せるのでやんすが、抜け出したら抜け出したで面倒事になるでやんすから、牢屋から抜け出す方法は一つ! イデアおじちゃんに身元保証人になってもらうでやんす!」
「うまく行くのかな?」
「イデアおじちゃんを動かすのは簡単でやんす。主人様のプレミア写真を見せつければいいでやんすからね」
「そうなんだね。俺達はそこら辺の事情を知らないから良い機会だ、捕まっている間に主人様の交友関係を教えてくれないかい?」
「いいでやんすよ」
サンザイは主人様の交友関係をミハエルとキャサリンに教えたのでした。
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