結魂式の順番
イデアさんと結魂すると話した後、私は長達に囲まれ、イデアさんと結魂すると言われてしまった。
「えーと、花茶と白桜も私と結魂したいの?」
「うん! お兄ちゃんも主人様と結魂したんだから、花茶も主人様と結魂したい!」
「あたしはこの世で美しい主人様と結魂! をずぅっーと待ち望んでいました」
「紅姫も私と結魂したいの?」
「はい、私も主人様とより深い絆で結ばれたいです」
私は森の長達に話しかけた。
「森の長達はまだ私と結魂しないって事だけど、それでいいのかしら?」
「はい、儂らはまだ主人様の配下になって日が浅いので今回は辞退させていただきますじゃ。ですが、いつかは主人様と結魂を結びたいと考えております」
「オラも銀じぃと同じ考えだ! 本当は主人様と早く結魂してぇ。だけども、主人様とオラはまだ互いをわかりあってねぇ。オラはこれから主人様と沢山の思い出を作って親交を深めたいだ!」
「あたいは今それどころじゃないと言うか」
「主人様、いつになったら百合姫と私の結魂式を開いてくれるのですか! プロポーズは成功してるのに早く百合姫と結ばれたいです!」
「いつの間にプロポーズ終わらせたの!? 菊姫、お願いされた時の話と違うじゃない!」
「だって、早く百合姫を私のものにしたかったのですもん!」
「あたいはどうすればいいのか、わからない」
そう、私は菊姫に百合姫と結魂したいから式の準備をお願いされていた。だけど、それはプロポーズをして承諾されたらって言う話をしていて、その時にプロポーズをする際手伝って欲しいって言われてたから色々秘密裏に準備を推し進めてきてたのに、まさかの、プロポーズが終わっているなんて、せっかく紅姫に頼んで準備の意味が無くなったじゃない!
「紅姫、ごめん。例のアレはやらなくて良くなったわ」
「あらまぁ、私楽しみにしていましたのに、残念ですわ」
「ねぇ〜、主人様〜、結魂式の順番ってどうなるの〜? やっぱり〜、主人様をどれぐらい好きなのかで順番決めるのかな〜? それなら〜、俺が1番になっちゃうね〜♡」
「紫水! 抜け駆けは許しませんよ! 公平を期すために、こう言う場合はじゃんけん大会を開くべきではないでしょうか!」
「じゃんけんかぁ。それなら、くじ引きはどう?」
「くじ引きですか?」
「そう、番号が書かれた紙をこの箱に入れて、紙に書かれている番号順で結魂式の順番にすればいいんじゃない?」
「それだと、最初に引いた人がもしかしたら1番を引く可能性がありますし、最後の人は選べないじゃないですか!」
「それなら、あみだくじで決めましょうか。それなら、みんなが選べて公平でしょ」
「あみだくじですか? それはどのように順番を決めるのですか?」
凪はあみだくじのやり方を教えた。
「なるほど、分かりました。あみだくじで決めるとしましょう! 皆さんいいですよね」
「うん〜。そう言えば〜、灰土は結魂するの〜?」
「あっ、俺、俺も結魂したいです」
「よし、そうと決まれば、あみだくじ大会の開始よ!」
「おー! 僕のこの幸運のお尻パワーで1番を狙いますよぉぉおおおおお!!!」
「俺が〜! 1番になってみせる〜!」
「何言っているのよ。あたしこそが1番を取るのよ!」
「花茶がいっちばぁーーーーーん!!!」
「俺は何番でも」
「糸吹きさん、それなら最後に決めてね」
「花茶ちゃん俺にだけあたり強くないか?」
「パーティーなら楽しまないといけませんわね!」
その間、イデアはオビリオンに連絡をして結魂式に参加者名簿を作成を依頼していたのでした。
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