獣は幸せを勝ち取った
イデアの腕から逃げられなくなった凪はイデアの一番の望みを叶えてあげる事にした。
「イデアさん私と契約しない?」
「凪さん、唐突にどうしたのですか?」
「イデアさんがこの契約をしてくれたら、貴方と結魂してあげる」
「本当ですか! して、その契約内容はどのようなものですかね。凪さんから離れるのは嫌ですからね」
「イデアさんが魔王軍を辞めない事、もう一つは一月に2度屋敷へ帰る事、この2つだけよ」
「魔王軍を辞めなければいいと言うわけですね。そうなると、普段はリモートワークで仕事をしてたまに屋敷へ帰れば、凪さんと結ばれると言う事でしょうか!」
「そうよ」
「契約します! これで、晴れて私達は夫婦となれるのですね!!!」
「4番目だけどね」
「4番目? 氷月さんと藍介さんあと1人は誰ですか?」
「黄結姫よ」
「黄結姫さんとも結魂しているのですか!?」
「そうよ。話してなかったかしら?」
「クティス、貴方はどう思いますか?」
白桜を遠くへ連れていったクティスは丁度帰ってきていた。
「ガウガ!(結魂する!)」
「そうですよね! 凪さんこらからも末長くよろしくお願いします。と言うわけで、今すぐに初夜といきましょう!」
イデアは服を脱ごうとしたが、凪はイデアを止めた。
「はい、ちょっとストップこう言うのはちゃんと結魂してからにしないかしら?」
「それも、そうですね。今日は色々ありましたが、今年一嬉しい日となりました」
「ガウガァ!(やったぁ!)」
「それじゃあ、明日から結魂の準備しないといけないから早く寝ましょう」
「はい! まさかの凪さんからのプロポーズ! 明日は最高の式にしましょう!」
「いや、明日で準備終わるかわからないから急かさないでよね」
「でも、私は早く凪さんの夫になりたいのです」
「はいはい、ほらクティスおいで一緒に寝ましょ」
「ガウガ!(寝よう!)」
「凪さんと結魂、凪さんと結魂、はぁー、今日は今年一番の最悪な日だったのに、まさか、今年一番の最高に嬉しい日になるなんて、凪さん、愛しています。この世で一番貴方を愛しています」
「はい、イデアさん口を閉じる! はい、寝る!寝る!」
「連れない事を言う凪さんも素敵だぁぁ!!!」
こうして、凪はイデアと結魂をする事となった。
次の日、その事を氷月に伝えその後、長達に伝えるとまだ結魂してない長達が自分も結魂すると言い始めたのでした。
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