洞窟探検 2日目 『物知り藍介さん』
まさか、藍介と紫水が喧嘩するなんて考えてなかったわ。
藍介と紫水今は普通な感じに戻っているけど、大丈夫かな?
まぁ、喧嘩するほど仲が良いってことなんだろうけど、藍介が紫水に突進しかけたのは本当に驚いたわ。
そもそも、今日はパーティーに参加するんじゃなくて、洞窟探検しにきたのよ。それなのに、脱線してダンス踊ったりしてさ、案外、踊ってみると楽しかったわよ。でも、当初の予定通り探検にしないとね!お腹減ってきたし、お昼食べたら3層目を探検しましょう!
「花茶、藍介、紫水、お腹減ってない? もうそろそろお昼にしましょうよ」
踊っていた花茶は踊るのをやめた。
「あれ? もうそんな時間? そういえば、お腹減ってるような」
「主人様、お昼はどこで食べますか? ここで食べます?」
「ここは、蜘蛛達の邪魔しちゃうと思うから、3層目の入り口あたりに行きましょう」
「主人様〜、ダンス踊って疲れたでしょ〜俺に乗って休みなよ〜」
「紫水ありがとう、私まだ歩けるから大丈夫よ。紅姫まだ一緒に踊ってないけど今度にしてもらっても良いかしら?あと、紅姫、パーティーありがとうね。とっても、楽しかったわ。次回、パーティー開催する予定あったら教えてね」
「次回のパーティーで一緒に踊ってくださるのであれば大丈夫です。主人様に、楽しんでもらえてとても嬉しいです。次回のパーティーも期待していてください。思いっきり楽しいパーティーをご用意しますので」
「ありがとう、 皆んなもありがとうね! とっても、とぉーっても楽しかったよ!」
私は蜘蛛達にパーティーのお礼を言って3層目の入口に行き、お弁当を食べる事にした。
藍介の作ってくれたお弁当は海苔なし丸いおにぎりに卵焼き、藍介特製茎のお新香と何の肉かわからないけど唐揚げがお弁当箱に入っていた。
藍介の作る料理とっても美味しいのよ。でも、どこで食材調達しているのかが謎なんだけど、異世界きて洞窟の中で生活しているのに、お米が食べれるってなると食べたくなっちゃうわねよ。食事が必要ない体になったとしても、そのせいで、太ったわけだけどさ、美味しい料理に勝てるわけないじゃない。
そもそも、食べることで寂しさを紛らわしてるから元の世界にいた時よりも食べれるようになったのよね。
私達は円を描くように座りお弁当を食べた。
「いただきまーす」
「お召し上がりください」
「んー! お新香の塩気最高! おにぎりとめっちゃ合う!」
「お気に召してもらえてよかったです」
「お兄ちゃん! お弁当美味しい! 花茶、お肉の塊とっても好き!」
「それは、この前、花茶が倒したウィンドバードの肉で作った。唐揚げという主人様の世界の料理なんですよ」
「そうなんだ、主人様は、このからあげ食べたことあるの?」
「えぇ、よくコンビニ弁当で食べたわね」
「コンビニ弁当ってなに?」
「いや、その」
「花茶、コンビニというのはコンビニエンスストアの略称で、主人様の世界でのお店の名前なんです。そのお店はお弁当、飲み物、日常品などを完備しているとても便利なお店なんですよ」
なぜ、藍介はコンビニのこと知っているの!?
ダンスだったり、料理も和食を作れて、藍介貴方一体何者なの?
私の世界のことを知っているのはやっぱり、世界の図書館を使って調べているってことよね。
そのスキル、チート性能じゃない!
いや、元々凄いスキルなんだって知ってたし、私もこの世界の知識を得るために本借りてるけど、藍介ゴキブリじゃなく人間だったらこの世界で私の世界知識を使って知識無双できそうじゃない?
人間だったら完璧、漫画の主人公レベルよ。
「お兄ちゃん、お店って何?」
「そうですね、自分が欲しいものをお金と言う金属を加工した物を使って欲しいものを交換する場所といったところですかね」
「へぇー、よくわからないけど、わかった」
わからないんかい!
まぁ、そうよね。
お金必要ないからわからないわよね。
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