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魔道具宝飾店『スミスエレガント』 前編

 テンサーは藍介達と別れ1週間後に自身の工房に置いてある水晶を使い連絡をした。


「ガメツイ、これに魔力をこめればいいんだよね?」


「私に聞かれても坊ちゃんの方が詳しいのではないですか」


 テンサーは魔力を水晶に流し込むと水晶が光り輝き、目の前に透明なスクリーンが現れた。


「起動した! でも、どうやって連絡できるんだろう?」


 その状態で5分程度経つと透明なスクリーンから藍介の姿が現れた。


「うわ! 藍介じゃないか! 戸籍は買っといたよ。それと、禁足地を買った貴族を探しだしたし、僕の知り合いの宝石職人は是非ともこのダイヤモンドを加工してみたいと言っていたよ」


「テンサーさんおはようございます。何から何までありがとうございます。そしたら、今日そちらに伺いたいのですが、この後空いていますか?」


「うん! 空いてるとも!」


「かしこまりました。それでは、お昼頃にそちらに伺います」


「はーい」


「それでは、失礼致します」


 藍介との連絡が出来たことに感動したテンサーは藍介達がくるお昼までに、暇つぶしに水晶に描かれている魔法陣を調べることにした。


 その頃、藍介はと言うと。


「まさか、7日間で調べ上げるとは、まぁ、私は仲間から聞いていたので最初から知っていましたが、テンサーさんの行動を監視してどうでしたか」


 藍介の手の上に1匹のゴキブリがいた。


「水晶を、何度も、拭いている以外、何も、変な事は、していませんでした」


「貴方の思念もスムーズになってきましたね。賢さが上がったということでしょうか」


「藍介様に、言葉を教えてもらえて、俺、賢くなれました」


「少しずつ教えたかいがありますね。そしたら、黄結姫さん、外へ出る準備をしてください」


「はい! それで、藍介さんテンサーさんに会いに行くのはいいのですが、本当に彼は私達の味方なのですかね?」


「今の所は目立った事をしていませんし、仲間に監視させているので彼の行動は私達に筒抜けなので、裏切り行為があれば、私が直接彼をこの世から消せばいい話ですからね」


「藍介さんがそんなことしなくていいですよ。私が影に沈めさせちゃえば簡単にこの世から消せますよ」


「それでしたら、その時はよろしくお願いしますね」


「はい! 任せてください!」


 藍介はテンサーと別れてから、彼の行動を仲間に監視させて仲間から報告を受けていた。藍介はその間に資金を手に入れる為に主人様から宝石を何種類か送ってもらい、主人様から貰った工具箱の能力で宝石研磨機を取り出して、宝石の原石を加工していた。


「テンサーさんの店に着く前にこの2つだけは売りに行きますか」


 藍介は加工した手のひらサイズのアメジストとサファイアを一度藍介が作った魔石を売った店に売りに行くことにした。


 店の名前は『スミスエレガント』と言う店で、魔道具とジュエリーを扱う店であった。


 店のカウンターではこの店の店長スミスが他のお客様の接客を行っていた。藍介が店に入るのを確認すると、従業員に先ほど接客をしていたお客様の対応をお願いすると、彼はすぐに藍介の元へ駆け寄ってきた。


 スミスという男は、年齢は30代後半、金色の髪と青い瞳が特徴的な美男であり、常に彼はタキシード姿で、白い手袋を付けてる。独身であるため、彼を狙う貴族の女性達が彼の店のターゲット層でもあった。が、スミスは自分の顔しか興味のない客など対応したくないとも考えてもいた。


 藍介はテンサーから連絡を待ってた間、この店で自身が作った魔石を何回か売っていたのであった。

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― 新着の感想 ―
監視に盗聴に護衛ですか?……組体操を覚えて服を着せたらガードマンに早変わり♪ 物騒なメイドさんですね。「冥土さん」と改名しないの? もう一つないと不安ですよね。バレナイヨウニ(笑)
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