図書館から戻ると
私は目覚めると手には藍介の宝物である日記を持っていた。
「あれ? あっ、そっか、確か私は図書館にいて」
すると、紫水が珍しく早起きをしていたみたいで私の部屋に勝手に上がり込んでいた。
「主人様〜おはよう〜。主人様〜、また寝足りないよね〜、そうだよね〜。俺と一緒に二度寝しよ〜」
勝手に私の布団に入り込んでした紫水に私は藍介の日記を渡した。
「なにこれ? えっ〜! これって藍介の宝物〜! やった〜! 主人様の寝顔最高!!! ん? どうして、主人様がこれを持ってるの?」
紫水は日記を開き私の寝顔の写真を見て喜んでいたが、私が渡したことが疑問に思ったみたい。
「灰土!!! 灰土!!! ちょっと来て!」
私は庭に行き灰土を呼んだ。
5分足らずで灰土が空から飛んできた。
「主人様どうかなさいましたか!!! 敵襲ですか!」
慌ててきたからか、髪が濡れていた。
「灰土、紫水をネルガル達の元へ連れて行って10日間特別な訓練をしてくれないかしら?」
灰土は呆れ顔で紫水に話した。
「おい、紫水。主人様に何しでかしたんだ。はぁー、ネルガルとライネルもいるからサボりはしないか。ほら、紫水行くぞ」
灰土は紫水を抱き抱えた。
「嫌だ〜!!!! 汗臭い灰土は俺に近付くな〜!」
「誰が汗臭いだ! 俺はきちんと、風呂に入って汗を流してきた!!!」
「だから、髪の毛が濡れているのね。風邪引くから乾かしてあげるわ。紫水を連れていくのはその後でいいわ。ほら、灰土こっちにおいで」
「主人様が、私の髪を乾かす。いえ、俺なら大丈夫です。主人様のお手を煩わせるわけにはいけません」
「いいのよ。さぁ、おいで」
「そこまで、仰るなら、主人様、お願いします」
私はドライヤーを出して、灰土の髪の毛を乾かしてあげた。
「ありがとうございます。それでは、紫水を連れて行きます」
逃げようとしていた紫水を灰土は捕まえて特別な訓練をしているネルガルとライネルの元へ連れて行ってくれた。
「やだよぉぉおおおお〜!!! 主人様〜! 俺ちょっとしか見れてないよ〜!!!」
「人の宝物を勝手に見ようとしたのが悪いのよ。本人に許可を得てからみなさい」
「藍介のやつ〜。後で覚えてろ〜!!!」
紫水の最後の叫びは虚しく洞窟に響き、紫水は灰土に連れていかれネルガルとライネルと共に特別な訓練を始めたのでした。
「あら、日記がいつの間にか消えているわ。後で藍介本人もとっちめないいけないわね」
「おはよう! 妻よ! 俺様は漫画が読みたいぞ!」
氷月が朝から漫画見たさに私の部屋にやってきた。
「これの感想文書いたらね」
「くそっ! 俺はそれを読むと眠くなるんだ!」
「できたら、読んでいいわよ」
「分かった。漫画のためだ。俺様に不可能なんてないからな!」
氷月は道徳の本を読み始め、1時間足らずでまた眠っていた。
「氷月を黙らせるにはこれを読ませればいいわね!」
私は氷月に毛布を被せ、朝ごはんを作って白桜と紅姫と一緒に朝ごはんを食べたのでした。
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