せっかく、朝早く起きたのにいつになったら探検いけるのよ。
「朝ですよ!起きてください!ほら!朝ですよ!」
「主人様、起きて!起きて!朝だよー!」
カンカンと金属を叩く音が部屋の中に響き渡った。
私はその音で驚いて飛び起きた。
「きゃぁぁ!なに!なに!何か起こったの!?」
「うるさい〜な〜、俺〜もう少し寝る〜」
紫水は私の足に巻き付いて2度寝をし始めた。
「おい!紫水!なんで、主人様の足に巻き付いているのですか!起きなさい!起きなさい!!!」
藍介は手に持ったフライパンをおたまで強く叩き始めた。
それはもう、耳がおかしくなるほどの音でめっちゃうるさい。
私は耳を塞いだが、それでもフライパンを叩く音が聴こえる。
「藍介もういいわ。紫水はこのままで出かける準備しましょ」
「そんな、紫水が引っ付いていて歩きにくくないですが?」
「歩きにくいけど仕方ないじゃない」
「ぐぬぅぅぬ、紫水はあとでお説教ですね」
「お手柔らかにしてあげなさいよ」
「いいえ、こういう時はガツンと言ってやる方がいいのです」
「まぁまぁ、それじゃ支度しますか」
私は紫水が足に引っ付いたまま出かける準備をした。
ズボンを履く時は流石に離れてもらったけど、また私の足に引っ付いてきて3度寝をし始めた。
ねぇ?それって寝にくくない?
紫水は水を使って、自身の体重を私にあまりかけないようにしてくれているから、普通に歩けるのだけど‥‥。
紫水さーん、貴方、起きてるよね? 起きてますよね!
「紫水、もうそろそろ起きて頂戴」
「やだ〜、もう少し寝たい〜」
「起きてくれたら、沢山撫でてあげるけど起きないのかなぁ」
「ん〜、どのぐらい撫でてくれるの〜?」
「それはもう沢山よ!よーし、よしよしよしよしよしよし」
私は力一杯、紫水の体全身を撫でた。
「うわぁぁぁぁ〜♡、主人様〜♡、もっと〜♡、もっと〜♡、撫でて〜♡」
「よーし、よしよしよしよしよし、よーし、よーし」
やばい、探検する前に紫水を撫でるだけで疲れてきた。
「何やっているのですか、主人様」
「いいなぁー、花茶も紫水みたいに撫でて欲しいなぁ。主人様!!!花茶も撫でてー!」
花茶は私に頭を向け、私が撫でるのを待っていた。
「花茶撫で終わったら、探検行くわよ」
私は紫水を撫でるのを止め、花茶を撫でてあげた。
「主人様、紫水、花茶ばかりずるいです。私も撫でてください。お弁当といい朝の身支度も私がしたのですよ。褒めてくれたっていいじゃないですか」
「はいはい、藍介こっちきなさい」
藍介は花茶の頭に登り、いつもの撫でてもらう時にする両手を開いて私が撫でるのを待っていた。
「それでは、お願いします」
私の右手は花茶を撫で、左手は藍介を撫で、足には紫水が引っ付いていた。
せっかく、朝早く起きたのに、いつになったら探検行けるのよ。
凪が作り出したアイテム紹介
◾️フライパン◾️
誰でも持てるように魔法が付与されている普通のフライパン。
フライパンとしての機能は最高峰、凪はお母さんに贈ってあげたいなっと思うほど使い勝手が良い。
◾️おたま◾️
誰でも持てるおたま。
凪は藍介がフライパンをおたまで叩くとは考えていなかった。
フライパンと組み合わさることでなかなかの目覚し効果は絶大。
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