明日の朝、誰が起こす?
私の家の庭に着き、私と花茶、紫水、藍介の1人と3匹で明日いつ集まるか話し合った。
「明日は朝早くから探検しない?」
「いいよ!」
「え〜、俺〜寝てたいな〜」
「それなら、花茶と私の2人でいきましょうか」
正確には1人と1匹だけどね。
「やだぁ〜、俺も〜ついていく〜。主人様〜、朝起こして〜」
紫水は私の腰に巻き付いてきた。
巻き付かれるの慣れてきたわ。
「仕方ないわね、藍介にお願いしましょ」
仕事を終えた藍介は花茶と家に帰る為に花茶の背中に乗っていた。
「なぜ私が紫水まで起こさないといけないんですか!主人様はともかく紫水は自分で起きなさい!紫水!主人様から今すぐ離れなさい!この、この」
藍介は花茶から降り、私の腰に巻き付いている紫水にマジックハンドで叩いていたが、紫水は全く気にしていなかった。
「え〜、藍介に起こしてもらうのは嫌だな〜、ねぇ〜、ねぇ〜、主人様〜俺のこと起こしてよ〜」
「えー、紫水寝ぼけていつも巻き付いてくるじゃない」
あれ、怖いのよ。
急にガバァって覆い被さってきていつのまにか簀巻き状態。
なぜか知らないけど痛くはないのよね。
「主人様、私も明日の洞窟探検について行っていいですか?」
「人数多い方が楽しいから、いいよ」
「ありがとうございます。折角なのでお弁当を作ってみたいのですが、主人様、お弁当箱を作ってもらってもいいですか?」
「お弁当いいわね。それなら、私と藍介、花茶、紫水のお弁当箱作ればいいかしら?」
「俺〜お弁当いらないかな〜、俺〜水しか飲まないし〜」
「そういえば、紫水が食事している所見たことないわね」
「だって〜、ご飯まずいし〜、狩するのも面倒くさいからさ〜、俺〜水だけでも生きていけるんだよね〜」
「お腹減らないの?」
「水飲めば大丈夫〜」
「それなら、それでいいと思うけど」
紫水がご飯食べてないなんて知らなかったわ。
水だけでどうやってそんなに大きくなるのよ!?
「主人様、今日は主人様の家に泊まってもよろしいですか?お弁当を作る為に台所をお借りしたいのですが」
「えぇ、今日は皆んなで私の家に泊まりましょ。それなら、朝誰に起こしてもらうかは決まったも同然だもん」
「もしかして、私が3人を起こさないといけないのですか?」
「もちろんよ!」
「はぁ、そうですよね。わかりました」
「お兄ちゃん、花茶もお兄ちゃんと一緒に主人様と紫水起こすのお手伝いする!」
「花茶、ありがとうございます」
「じゃあ〜、俺は〜主人様と2人きりで寝るね〜♡。そうすれば〜藍介起こす時、楽でしょ〜」
「なぜ、2人きりなのですか?抜け駆けは許しませんよ」
「はいはい、喧嘩しないの」
私は藍介と紫水の喧嘩を宥め、藍介、花茶、紫水は私の家に泊まった。
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