洞窟探検 1日目 『ムカデの住処は横穴が多い』
洞窟の入り口に到着した私達は洞窟探検を始めた。
まず最初に、虫マップ君を開きマップを確認した。
洞窟入り口と書かれ、沢山の横穴が表示された。
自分のいる場所の表示は赤丸を点滅させてわかりやすくした。
これよ!これ!
ワクワクしてきた!
私も一緒に歩いてみよう。
疲れたら花茶に乗せてもらおーと。
「見て見て!洞窟こんな風になってるのよ!」
「ん〜、こんな感じなんだね〜、あ〜、そこの穴は〜かあさんが〜、無理やり体を捩じ込んで広げたんだよ〜」
紫水は右側にある穴を足で指した。
「この壁硬そうだけど、黄結姫凄いわね」
「馬鹿力なだけだよ〜」
「ねぇ、ねぇ、馬鹿力ってなぁに?」
「えっと、力持ちってことよ」
「じゃあ!花茶、馬鹿力だぁ!」
「うーん、その表現はやめましょうね」
「えー、どうして!力持ちって意味なんでしょ?」
「それでも、やめようね」
「うーん、はぁーい」
1層目のムカデの住処は黄結姫が作った横穴が無数にあったが、全部回ることに成功した。
2層目は一本道しかなかったので、そのまままっすぐ進み3層目の蜘蛛の住処にやってきた。
あー、やば、脇腹痛くなってきた。
走ると脇腹痛くなるじゃい?
あれなんでなのかな?
まぁ、私は歩いてるだけで脇腹痛くなってきたけどね!
この頃、運動してないのがいけなかったのかな?
それとも、太ったから?
そうね、太ももあたりに余計な脂肪がついてきたのよね。
前より3キロ太ったし、もうそろそろ50キロ‥‥。
いや、まだ50キロないから!
これは、痩せなきゃいけないわね。
なんで精霊なのに太るのよ!
精霊になったメリットなしじゃない!
あーもう、チビでデブなんて嫌よ!
明日から本気でダイエットしよう!
この前は2日で辞めちゃったから、藍介にお願いしてダイエットメニュー考えてもらおう。
「主人様〜、疲れてきた〜?大丈夫〜?俺に乗る〜?」
「それなら、花茶に乗ってよ!今度はゆっくり歩く」
「ありがとう。でも、大丈夫よ、ちょっと運動不足気味だったから丁度いい運動になってるわ」
「それならいいけど〜、もう無理ってなったら教えてね〜」
「うん、きつくなったらお願いするね」
本当にこの子達良い子良い子!
でも、甘えちゃダメよ凪!
ダイエットする為にはやっぱり運動が一番。
ただ歩いてるだけなんだから頑張るのよ!
「主人様、主人様、どのぐらいマップ埋まった?花茶見てみたい」
「はい、こんな感じよ。1層目と2層目は完璧に埋まったわね」
私は花茶にマップを見せた。
「この赤いのが花茶達ってこと?」
「そうよ」
「主人様〜、今日はこのぐらいにしない〜?俺〜眠くなってきた〜」
「そうね、私もお腹減ってきたような気がするし、今日は帰りましょうか。残りは、明日にしようか」
「賛成!花茶もお腹減った!」
「花茶、背中乗せてもらっていいかしら?」
「うん!いいよ!乗って!乗って!」
「あっ、紫水お願いなんだけど、椅子にシートベルト、じゃなくて、椅子に体を固定する紐をつけて欲しいのだけど」
「は〜い、あの時の主人様は〜びゅ〜んって感じでぶっ飛ぶんだもん〜、俺〜ビックリしちゃった〜」
「本当にあの時はありがとう」
「いえいえ〜、紐つけたよ〜帰ろうか〜」
「帰りましょう!」
「帰ろう!」
私は花茶の背中に乗り、家に帰った。
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