解呪開始!
ラヒートの解呪をする為に教会の地下に新たな部屋を建造した。
解呪を担当する緑癒、紫水。魔力供給役を洞窟の主人、そして、封印を解除するために魔王が教会の地下室にいた。
「ここで、ラヒートさんを解呪するのよね?」
「はい! この日の為に僕のお尻を磨いてきましたよ!」
魔王が緑癒の意味がわからない言葉に突っ込みを入れてしまった。
「尻を磨くってどう言うことだよ! あっ、すみません、つい」
「いいのよ。私も内心そう思ったわ」
「ですよね」
「主人様〜、俺〜今日は頑張るね〜」
「紫水、お水よろしくね!」
「うん〜主人様も〜♡ 魔力無くなったら頂戴ね〜♡」
「魔力が無くなったらキスしてあげるわ! 魔力が! 無くなったらね!」
「うん〜♡」
「それでは、魔王さん封印を解除してください」
「分かった。師匠! もう、炎いらないです!」
「師匠?」
『ほう、早くも儂の封印を解除するのか、あの化け物達が出てくるから頑張るのじゃぞ』
「あっ、そっか、封印を解いたら」
ラヒートの黒い涙を消していた漆黒の炎が無くなり、魔石内には涙が溜まり、魔石は呪いの力に負けて砕けた。
「紫水! あの呪い全てを水に入れてください!」
「分かったて〜。急に出てきてビックリした〜」
「ちょっ、こんなに出てくるなんて思わなかったわ!」
「俺も驚いたぜ!」
紫水は成れ果てを全て水で拘束した。
「で〜、俺の水どうすればいいの〜?」
「ラヒートさんの頭以外は全て水に浸かるようにしてください」
「分かった〜」
紫水はラヒートを水に浸した。
「それでは、僕の黄金の鱗粉は浄化の力がありまして、それを作るのには相当な魔力が必要なのですよ」
「あれ? 魔法を使うって言ってなかった?」
「はい、魔法も使いますが、今の段階ではラヒートさんの弱りきった体に負担が大きすぎるのですよ。だから、まず最初に体に負担がない。僕黄金の鱗粉で体力を回復するとともに少しずつ呪いを浄化していかないといけないのです」
「俺の水は〜?」
「僕の鱗粉だけだと時間がかかり過ぎてしまうので、紫水の水の浄化する力をお借りしながら、徐々に浄化の力を強めていくのです」
「じゃあ〜、俺は〜、呪いで汚くなった水を変えてればいいんだね〜」
「そう言うことです。それで、主人様には僕の鱗粉が作り出せなくなってしまった時に、キス! を僕にして魔力供給を行って欲しいです」
「了解! 魔力が無くなったらキスしてあげるわね」
「それでは、僕達が解呪に専念している間、魔王さんには紫水が拘束するのを忘れた成れ果てと戦ってもらいましょうか!」
「あぁ! 俺に任せろ!」
魔王は紫水が拘束し忘れた成れ果てと戦い始めた。
「それでは、よいしょっと」
緑癒はラヒートの側に近付き、その後、ズボンを脱いだ。
「ん??? ねぇ、紫水、緑癒はなんでズボン脱いでるの???」
「主人様〜、ごめん〜、俺でも分からないや〜」
そして、緑癒はパンツまで脱いだ。
「よし! これで気合いが入ります! さぁ! 僕の美しいお尻を見てください主人様!」
「ごめん、意味がわからないわ」
「流石に〜、こういう場でお尻出すのはちょっと〜、引くわ〜」
「僕の美しいお尻を主人様が見てくれている! さぁ! 僕! 頑張りますよ!!!」
緑癒は魔力で作り出された羽を広げ、ラヒートに黄金の鱗粉を振りかけた。
ラヒートの黒い涙に黄金の鱗粉が触れると、金色に光った。
「やはり、全身を呪いで蝕まわれてますね。ですが、僕の力に掛ればこんな呪い簡単に浄化してあげますからね!」
「緑癒が下半身露出しながらなんか言ってるよ〜。どうしよう〜、俺〜、緑癒に近付きたくないな〜」
「魔力が無くなったら、私はあの姿の緑癒にキスをしないと行けないの?」
「緑癒が〜、ローブは長くて邪魔ですから〜ってここにくる前に言ってた理由が〜、分かった〜ね〜」
「お尻を出すためだけに、ローブを置いてきたのね」
「正解〜」
緑癒は黄金の鱗粉をラヒートにかけていたら、紫水が主人様の側から離れていなかったので、紫水を側に呼ぶことにした。
「紫水! 主人様と話してないで、僕の手伝いをしてください!」
「主人様〜、俺1人で緑癒の側に居たくないよ〜」
「仕方ないわね、私もついていくから我慢しなさい。私も、我慢するんだから」
「うん〜」
魔王は成れ果てと戦っている傍ら、解呪の状況を確認しようと解呪中の緑癒をみた。
「はぁっ!? うわっ、えっ!? なんで、あいつズボンいやパンツまで履いてないんだ!????」
魔王は困惑しながら、襲いかかってくる成れ果てと戦った。
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