表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

324/590

魔王来訪 後編

 見たことのない見事なたわわをぶら下げた紅姫さんと美しい綺麗な髪が特徴的な黄結姫さんに洞窟を案内をしてくれた。


 洞窟1層目はムカデ達が沢山生息していて、気味が悪かった。

 

 2層目は草や木が生え白い蛾が沢山いた。ここは、可愛いからいいな、この蛾は可愛いから一匹持ち帰りたいんだけど、後で主人にお願いしてみよう。


 3層目は蜘蛛、俺は何度も蜘蛛の巣に引っかかってしまった。そして、謎の音がするので紅姫さんにお願いをして、少しだけ謎の音がする部屋へ案内して貰った。


「ここから音が大きくなるので赤ちゃんには私が耳を塞いでおきますね」


 黄結姫さんの髪が伸び、ミーライちゃんの耳を髪で覆った。


「ちょっと、うちの子に何をするのですか!」


「大丈夫ですよ。髪で音を吸収しているので安心してください」


「あの、黄結姫さん、俺の耳も塞いで貰いたいです」


 オビリオンが黄結姫さんにお願いしていた。


「はい、この奥へ行くとより音が大きくなるので耳を守らないといけませんね。他に私の髪で耳を守りたい方がいましたら、私に声をかけてくださいね」


「ガウガ!(僕も!)」


「あの、黄結姫さん、クティスの耳を覆ってもらってもよろしいですか」


「はい! いいですよ」


 そして、爆音の部屋に俺達は入って行った。


「ここは、わたくし達が羽目を外すパーティー会場ですわ。DJ! 気分が上がる曲を流して貰ってもいいかしら!」


「へーいへーい! 紅姫様のリクエストを貰ったぜ! おいみんな! あげていきまっしょーい!!!」


 音がより大きくなり、蜘蛛達は思い思いのダンスをしていた。


 あっ、やべっ、俺の耳やられちまう。


「あの! 黄結姫さん! 俺の耳を覆って欲しいです!」


 黄結姫さんはこの爆音によって俺の声が聞き取れなかったみたいで俺は無視をされた。


「それでは、元の道に戻りましょうか」


 紅姫さんが部屋から出ようとしたのを見た俺はやっと爆音から解放されることに安堵した。


 黄結姫さんの髪で覆って貰った人達はあの爆音の中でも会話が阻害されることなく聞こえたと言っていて、黄結姫さんの髪は何で出来ているか俺は気になった。後で、黄結姫さんに詳しく聴いてみるか。


 そして、4層目に着き。やっと、魔蟲の洞窟の主人の家へたどり着いた。

ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 愛夫家なんですね(何にも覚えてないのを殴っても意味が無いでなければですが) (令和の前は平成でその前が昭和だから)二世代前の光景が広がっていた。凄い所ですよね、あの場所は(笑) [気にな…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ