虫人となった森の長達
森の長達が庭へやってきた。
彼等の姿は虫の姿にも関わらず、2足歩行で歩き、体は鎧のような外骨格にやって体が守られていた。
私は洞窟の長達と森の長達の進化の違いに驚いた。
「金色丸、銀次、菊姫、百合姫、蝋梅妃かっこいいわね!!!」
そう、彼ら彼女らの姿は洞窟の長達とは違い、人の姿よりも虫の特徴が強く残っていた。
金色丸は男の子が大好きそうなヒーローの姿に似ていて、角は前の姿の時より、控えめになったが、顔はマスクで口元が見えなくなっていた。金色丸の体は筋肉質というか、体が硬い鎧に包まれているのに筋肉のラインが浮き出て、灰土と引けを取らないほど筋肉が凄かった。
銀次は金色丸より体が小さく、クワガタの特徴的な2本の顎が角となり、目は白い毛で隠れて口元にも髭が生えていた。トテトテと2本足で歩き、見た目がカッコよくなった金色丸とは違って銀次は可愛いおじいちゃんになっていた。
菊姫は元の蜂の姿を人間にした姿で、顔は人間の顔で、やはり、綺麗系の美人顔。みんな美男美女過ぎて、ビジュアル的に私浮いてない? まっ、そんな事より、菊姫の体は百合姫よりも小さかった。
百合姫は菊姫と似ているが、彼女の目は鋭く、見た目は美人だけど、目つきが鋭くて怖いと思わせる顔つきで、体が大きいのもあってより一層彼女が怖く感じた。まぁ、簡単にいうと、ヤンキーみたいな感じよ!
蝋梅妃の顔は傾国の美女といった感じで、体は蟻が人間の姿になった感じで、うん。美女!以上!
「あー、どうして、みんな美男、美女ばかりなのよ。これから、私はこの顔面偏差値が高い中で暮らしていかないといけないの」
「主人様がこの世で最もお美しいです!」
白桜が私を褒めてくれた。
うん、ありがとう。お世辞だと思うけど、嬉しいわ。
「白桜ありがとうね」
「いえ、それで、森の朝達も揃いましたけど、これから何をするのですか?」
「それは、もちろん。みんなでお風呂入るわよ!」
みんなは一斉に同じ言葉を口にした。
「お風呂?」
藍介が私に話しかけてきた。
「あの、お風呂を入るのは良いのですが、お風呂には全員入れませんよ」
「私作ってみたかった施設があったのよ」
「施設ですか?」
「みんな! 私の後に付いてきて!」
「はい!」
私は庭から出ると、家から少しだけ離れて湖の近くにとある施設を作った。
湖の辺りに巨大な温泉施設が現れた。
「そう、私が作りたかったのはこれ! スーパー銭湯! お風呂の種類は私が知っているお風呂全部完備、休憩スペースをあるし、定番の遊び場も作ったわ。それじゃ、男女に別れてお風呂入りましょうか!」
「花茶が1ばーん!」
花茶が走り出し、花茶を追うように私達はスーパー銭湯に入っていった。
次回、温泉回!
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