魔蟲の洞窟 長達集合 前編
私の前には虫人になった洞窟の長達がいた。
長達は横板列に並び、左から黄結姫、紫水、緑癒、紅姫、白桜、灰土、藍介、花茶で並んでいた。
黄結姫は黄色のとても長い髪を体に巻きつけて、麻呂眉が特徴的な母性溢れる女性ね。
黄結姫と紫水は長いアホ毛がピョコピョコと動き、ムカデだった時の触角がアホ毛になったのかしらね。
「紫水、私よりも大きくなりましたね」
「母さんは髪長くて大変だね〜、少し切ったほうが動きやすいと思うけど〜」
「それなら、紫水私の髪切ってくれない?」
「いいよ〜。主人様〜、母さんの髪を切りたいんだけど〜、何か切れる道具ある〜?」
「はい、ハサミ、黄結姫の髪切りすぎないであげてね」
「主人様〜、ありがとう〜。じゃ、母さん切るね〜」
「はーい」
紫水は黄結姫の肩上で髪を切ろうとした。そしたら、ハサミの刃がバチンッと音を立てて粉々に砕け散ってしまった。
「え〜!? 主人様〜! ハサミ壊れちゃった〜」
「そんなことあるの!?」
私は新しいハサミを作り出して黄結姫の髪を切ろうとした、そしたら、同じくバチンッと音を立ててハサミの刃が粉々に砕け散った。
「どういうことよ」
「母さんの髪の毛強いねぇ〜」
「もしかして、私この長い髪のままってことですか」
「動きにくいけど、ハサミが使えない以上、このままよね」
「母さんどんまい〜」
「そんなぁ」
黄結姫は長い髪を切れないことを知って落胆していた。
「主人様! いつのもアレお願いします!」
紫水の隣にいた、緑髪の全裸の男性が私にお尻を見せつけてきた。
そういえば、緑癒には服渡してなかったわね。
「緑癒よね? 服きてもらえないかしら」
「服を着たら、僕の美しいお尻が見えなくなってしまうではないですか! さぁ! 主人様! 虫人となっても僕のお尻は肌触り、弾力全てが最高のお尻ですよ!」
ピカーンと光る男の白いお尻が私の目の前にあった。
綺麗なお尻ねぇ、うん。どうして、私は男性のお尻をまじまじと見ないといけないのよ!
緑癒のお尻に抱きつくの好きだったわよ。緑癒もいつものアレお願いしますってよく来てくれて、緑癒のフサフサ、モニモニお尻は私の癒しだったわ。でもね、今、私の目の前にあるお尻は人間の男のお尻なのよ。可愛い蚕のお尻じゃなくて、O! TO! KO! のお尻なのよ。まぁ、プリッとして可愛いお尻なんだけど。
「緑癒ごめんなさい、虫人になった貴方のお尻は触ることできないわ」
「え、僕のお尻を触ってもらえない。いつもなら、僕のお尻を思いっきり抱きしめてくれていたのに、沢山僕のお尻を堪能してくれていたのに、えっ、僕のお尻、触ってもらえないのですか」
「その、人の姿のお尻に触るのは抵抗があって」
緑癒はお尻を私に向けるのをやめて、涙を浮かべながら、膝をつき、私の手を握った。
「主人様、どうして、僕のお尻を愛してくれないのでしょうか、主人様は僕のお尻をあれほど愛してくれていたのに」
超絶イケメンな全裸の美男が私を見つめて、私にお尻を触って欲しいとお願いしてくる。ふぇ?何これ?
私は、虫人になった緑癒のお尻に蚕時代にやっていた時のように抱きついている私を想像してしまった。
私、ただの変態じゃない。
「いや、ほら、人間のお尻に顔を埋めるとか絵面を考えてみて、それをやると変態になっちゃうから、そうね。ズボンを履いてくれたら、お尻触ってもいいわよ」
「今まで裸だった僕のお尻を抱きしめてくれていたのに、頬ずりまでしてくれていたのに、今になってどうしてズボンを履かないといけないのですか!」
「だから! 人間のお尻には抱きつかないし、頬ずりもできないわよ!」
紫水は緑癒の肩を優しく叩いた。
「緑癒〜、諦めなよ〜。俺も前みたいに裸で主人様に抱きついたら嫌がられたもん〜。抱きつかれたいなら服着なきゃ〜」
「紫水、服を着たら触ってもらえるのですか」
「えぇ、服を着たら、お尻でもなんでも触ってあげるわよ」
「分かりました。主人様、服をください」
私は紫水と灰土と同じ服を緑癒に渡した。
緑癒は紫水に着方を教わりながら服をきた。
「さぁ! これで、僕のお尻を触ってもらえますね! 主人様! 思いっきり僕のお尻を抱きしめてください!」
緑癒は私に向かってお尻を突き出した。
「くっ、やらなくちゃいけないのよね」
「服をきたらなんでも触ってあげるって言っちゃったし〜、主人様〜、後戻りはできなくなっちゃったよね〜」
紫水も何故かお尻を私に向けていた。
「どうして、紫水もお尻を向けてるのかな?」
「服着てたら〜、触ってくれるって主人様が言ったからだよ〜」
「それなら、俺も主人様に触れてもらいたい」
灰土まで参戦した。
「ずるいですよ! 私もお尻触って欲しいです!」
藍介はアソコを隠すように葉っぱを付けた状態で私にお尻を向けた。いや、藍介は裸じゃない!
「藍介〜、裸だからお尻触ってもらえないよ〜」
「いえ、これはれっきとした葉っぱの服なのです」
「葉っぱの服なんてあるんだね〜、じゃあ、俺も〜葉っぱの服を着たいな〜。この服窮屈で嫌なんだよね〜」
「葉っぱの服は無しよ! 無し!」
私は緑癒のお尻を触ってあげていた。
「はぁうぅぅぅううううう!!! これです! 主人様の手の温もり! はぁうぅぅうううう! あの、主人様、僕のお尻に抱きついて欲しい」
「抱きつきはしないわよ」
「はぁうぅぅうううううう!!!」
私は緑癒のお尻を何度か撫でてあげた後、紫水、灰土、服を着させた藍介の順でお尻を触ってあげた。
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