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久しぶりの日向ぼっこ

 私は紫水と一緒に洞窟の入り口で藍介を探しに行った花茶と緑癒を待っていた。


「主人様〜、そんなに心配しなくて大丈夫だよ〜。怪我しても緑癒がいるし〜、花茶ちゃんとっても強いから〜」


「そんなこと言って、もしかしたら強い敵が現れて、花茶達を襲うかもしれないのよ!心配するでしょ!」


「まぁ〜、まぁ〜、花茶ちゃん達を信じてゆっくり待とう〜。それとも〜、主人様は〜花茶ちゃん達を信じられないの〜?」


「信じてるわよ!でも、とっても不安なの」


「それなら〜、日向ぼっこしよ〜」


紫水は体を私に巻き付けてきた。


「今そんなことしてる場合じゃ、ちょっ」


私は体制を崩して横に倒れてしまった。

私が倒れた時に紫水はスキルを使い紫色の水のベッドを作った。

これぞまさに!異世界ウォーターベッドね!


「なにするのよ!」


「主人様〜、久しぶりに太陽見たでしょ〜。それなら〜太陽の光を浴びてリラックスしよ〜」


くぅ、このベッド気持ちいいわ。

でも、紫水いつまで巻きついているのよ!


「ちょっと、巻き付くのやめてもらっていい?」


「え〜、なんで〜?いいじゃん〜」


「重いのよ!」


「そらなら〜こうしようか〜」


紫水は私に巻き付くのをやめ、私を囲ってきた。

まぁ、巻き付かれるよりはマシだけどさぁ、沢山の足に囲まれるの怖いわよ!


「ねぇ〜、主人様〜、一昨日は〜なんで泣いてたの〜?」


「それは、その、クエストクリアできたのに報酬がなくて悲しくなったの」


「クエスト〜?報酬〜?なにそれ?」


「ダンジョンの評価を上げるためにはクエストをクリアしないといけないのよ」


「クエストクリア出来たら〜、報酬貰えるの〜?」


「普通は貰えるんじゃないかしら?」


「へぇ〜、それで貰えなくて〜、主人様悲しくなっちゃったんだ〜。それなら、よし〜、よし〜」


紫水は足一本を使って私の頭を撫で始めた。


「主人様が〜俺達と仲良くなろうと頑張ってるの俺知ってるよ〜、主人様は〜もっと俺達の事頼って欲しいな〜。辛い事や〜、悲しい事があったらいつでも言ってよ〜。一人で抱え込まないで欲しいな〜。主人様が〜元気ないと〜、俺〜安心して眠れなくなるからさ〜」


「紫水、心配かけてごめんなさい。それと、慰めてくれてありがとう」


私は紫水の頭を撫でた。


「花茶ちゃん達が帰ってくるまで〜日向ぼっこしよ〜」


「えぇ、わかったわ」


私と紫水は紫色のウォーターベッドで添い寝した。

太陽の温かな陽射しを浴びながら目を閉じた。

心が少しずつ穏やかになっていく感じがした。


いつの間にか私は深い眠りについたのであった。




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