表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

288/590

魔王はほんの少し力を使う

 俺は階段を転げ落ちていた。だから、虫とは関わり合いたくなかったんだよ!!!


 リリアーナが言ってたんだよ、あいつらは人の話を聞かないって、それに、イデアが魔王軍を辞めるって言い始めたのもあいつらと関わったからじゃないか!


 だけど、俺は階段から転がり落ちているとしても、やる事はやる男、黒いモンスターも俺と一緒に落ちやがれ!!!!


 俺は何十体もの黒いモンスターを巻き込み俺の下敷きにしてやった。


「ふぅ! こいつらのおかげであまり痛くなかったな! あのチビ助、いや、デカ助。あとで覚えてろよな!!!」


 下敷きになった黒いモンスター、いや、青雷が言っていた成れ果てを俺は魔法で焼き殺した。


「ふぅ、クッション処理完了っと、にしても、数が多いな」


 成れ果ては俺を見るなり動きを止めた。そう、こいつらは俺の魔力を感じとり俺に恐怖していた。


 まぁ、俺様の魔力を前にして怖がらない生物はいない。なんだけど、なんでデカ助は俺を怖がらないのか不思議なんだよな、こいつらみたいに恐怖して動けなくなるのに


「確か、成れ果てって生物がドラゴンの呪いを受けて呪いに蝕まれた状態だけど、どうやってドラゴンの呪いを受けたんだ?」


「ケタケタケタケタケタ、ケタケタケタケタケタ」


「てぇぇすぅぅケタケタケタケタケタ」


 俺の魔力に恐怖しているが、中には笑っている個体が存在していた。


「2足歩行はこいつらの上の個体ってことが、まぁ、俺には関係ないがな!!!」


 魔王は両手から黒い光を放つ魔法陣を出現させた。


「久しぶりに暴れるか!!!」


 魔王は一瞬で成れ果てとの距離を詰め、魔法陣を出現させた状態で一撃を喰らわした。


 魔王の一撃を喰らった成れ果ては身体が蒸発して消え去った。


 その攻撃を見た成れ果ては恐ろしさのあまりその場から逃げようと牢屋の方向へ走る個体がいたが、遅かった。魔王は目の前にいる全ての成れ果てを殴り飛ばし、成れ果てを消滅させた。


「おい、こいつら見た目が気持ち悪いだけで雑魚じゃないか! こんなんじゃ、俺が出なくても大丈夫なんじゃないか?」


 だが、牢屋の方から次から次へと成れ果てが出てきた。


「いや、前言撤回、この数で来られたら俺以外は死ぬな!」


 魔王は両手を手前に持っていき、二つの魔法陣を合体させた。


「久しぶりに派手にやるか!!!」


「戦争の時以来だなこの技! でも、手加減しないといけないよな、手加減っていうのが一番難しいんだぜ!」


 魔王は久しぶりの戦闘で興奮し、独り言が多かった。


「血の底の神たる炎、神の血を引く我の血を呑み、我に深淵たる炎を捧げよ 淵炎アビスフレイム


 魔王の両手の魔法陣から漆黒の炎が成れ果て目掛けて発射された。


 漆黒の炎に触れた成れ果ては何も発することなく跡形もなく蒸発して消え去った。


「やべぇっ、やり過ぎたらオビリオンに怒られる」


 魔王は後ろを向いた。すると、オビリオンと青雷が喜んでいた。


「すごい!すごい!!! 母さんの炎よりも強い! それに黒い炎かっこいい!!!」


「そうですとも! 戦う時の魔王様はかっこいいのですよ! それ以外はクソですが!」


「青雷俺は元々かっこいいんだ!で! オビリオン、最後の一言はいらないからな!」


「おや、失礼しました」


 魔王と合流したオビリオンと青雷は地下牢の奥へと進んでいった。

ブックマーク、評価いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] へぇ~。以外に出来るんですね。 ……他の事がダメだから差し引きでマイナス評価なんでしょうね(笑) 正当な評価をしている二人でした♪ [気になる点] この先にあるのは一体? 「鬼が出るか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ