青雷の快進撃!
僕って進化して強くなったんだ! 雷の威力が前よりも強くなってるし、これなら僕! ねぇちゃんより強くなったかも!
魔王城の廊下を爆速で走っている青雷は成れ果てを見つけると片っ端から倒していた。
「青雷なのか!?」
「青雷君! おっきくなったわね」
「いけー! 青雷!同僚の仇を打ってくれ!!!」
成れ果てから逃げていた非戦闘員達は青雷のおかげで成れ果てから逃げれた。
青雷は沢山の成れ果てを倒していると、2匹の狼が成れの果てと戦っていた。
「狼さんが成れ果て倒しちゃってるよ!!! 狼さん! 僕も加勢するよ!!!」
青雷は狼が戦っていた成れ果てを倒した。そして、2匹を囲んでいた成れ果てを青雷は全て倒した。
「ぐるるる?」
「がぅぐぅ」
2匹は首を傾げて青雷が敵なのか判断できなかった。
「狼さん! 僕がビリビリって成れ果てを倒すから、成れ果てが沢山いる場所教えて!」
『ん? その声もしかして、青雷君か!』
「オビリオンさん!? いつのまに小さな狼になったの!? ん? どっちがオビリオンさんなの?」
『いや、その2匹は俺の魔力で作られた俺の分身でな、スーロ、ターン、青雷君を俺の元まで案内してくれ!』
「ワンワンワフゥン!」
オビリオンの命令を素直に受け入れたスーロはオビリオンが向かった牢屋の方向へ走り出して、後ろを向き青雷を呼んでいた。
「くぅーん」
ターンは尻尾が床につくぐらい垂れ下がり、青雷の脚の下に隠れた。
「分かった! 狼さんについていけばいいんだね! でも、僕の足の下にいるのはどうしてなの?」
『あー、そいつはちょっと臆病でな』
「臆病!? オビリオンさんの魔力で作られているのに?」
『俺だって臆病になる事だってあるさ、まぁ、そんな事よりも、青雷君スーロの後を追ってくれ』
「分かった! オビリオンさん待っててね!」
『おう! てか、出来れば早めに来てもらえると助かる』
「了解! スーロとターン行こう!」
青雷はターンと共にスーロの後を追った。
途中、ターンが怯えて片脚に引っ付いてきたので青雷は仕方なく自身の体の上にターンを乗せた。
「くぅぅぅーーーん!!!」
「こうでもしないと動かないでしょ!」
牢屋に近くなるにつれて出会う成れ果てが少し強かった2足歩行の成れ果てへと変わっていった。
「首ぐるぐるがこんなに沢山いる!?」
「ぐるるるるるるる」
「くぅーん」
青雷はそのまま前に進み、成れ果てを蹴散らしていった。
そして、地下の牢獄前まで着くとオビリオンと魔王が青雷を待っていた。
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