オビリオンの調査
オビリオンは魔王様に黒い人型モンスターを調べるように言われ、仕事が増えた事に彼は怒っていた。
廊下を歩き黒い人型モンスターが現れると、彼は黒い人型モンスターを蹴り倒していた。手には書類俺は書類整理をしながら、黒いモンスターの対処をしていた。
「くそぉ、掃除が大変になるじゃないか」
「テェゥゥゥススゥゥウェエエエエエ!!!」
黒い人型モンスターが奇声を発しながら彼に飛びかかってきた。
「うるさいぞ!」
オビリオンが蹴りを喰らわすとパァッン!!! と音を鳴らし、壁に黒い人型モンスターの残骸がベッショリと張り付いた。
「はぁ、清掃員には特別手当を与えなきゃいけないな。にしても、俺の鼻が効かないのはどう言う事なんだ?」
魔王様の部屋の隣に俺の部屋がある。それなら、侵入者が現れたら、嗅いだ事のない匂いなら気付くのに、俺は魔王様が来るまで侵入されたことを知らなかった。
オビリオンが考えていると、5匹のモンスターが窓を突き破り現れた。
「テェゥゥゥススゥゥウェエ、テェゥゥゥススゥゥ」
「お前達は何を言ってるんだ」
「テェゥゥゥ、テェゥゥゥ、テェゥゥゥススゥゥウェエ!!!!!」
1匹がオビリオンに襲いかかり、彼はそれを回避した。
「ん? 何か嗅ぎ慣れた匂いがするな? なんだ、女の匂い?」
1匹の首を鷲掴みオビリオンは匂いの元を確認した。
「リリアーナ? はぁ!? どうして、あの女の匂いがするんだよ!!!!」
オビリオンは掴んでいたモンスターを床に叩き潰した。
「こいつらはリリアーナの回し者か? でも、牢にいるのにどうやって、間者か? それしか考えられないよな」
「テェゥゥゥススゥゥウェエテェゥゥゥススゥゥウェエ、テェゥゥゥススゥゥウェエ」
「うるせえぞ!!! たく、俺の仕事を増やしやがって!!! 氷狼スーロ! ターン! こいつらを冷殺しろ!」
オビリオンは自身の魔力を真っ白な2匹の狼に具現化させ、侵入者と戦わせた。
「ガルルルルルルルルル!!!!」
スーロは姿勢を低くし威嚇をしていた。
「グルルル」
ターンはオビリオンの足元に行き、戦いたくないとばかりに彼の足に張り付いた。
「ターン、ほら、スーロが1人で頑張ってるぞ、ほら、頑張れ」
「クゥン」
ターンは尻尾が床に付くほど垂れ下がり、スーロの援護に向かった。
スーロは黒い人型モンスターの腕に噛みつき、腕を凍らせ、攻撃を受ける時には、ターンが氷の壁を貼ってスーロを援護していた。
「ここはお前達に任せる。俺は、発生源を見つけに行くか」
オビリオンはリリアーナがいる牢獄へ向かった。
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