主人はガードが硬い
「ねぇ、氷月はクティスと遊んでて、私はイデアさんと遊ぶから」
凪さんがクティスを担いでいる恋敵に話しかけていました。
「妻よ! そんな連れない事を言わないでくれよ。俺様はもっと妻と一緒に遊びたいんだ!」
「はいはい、それじゃあ、クティス! 氷月と遊んでくれないかしら?」
「ガウグルルフガ!(凪のお願いなら聞くよ!)」
「イデアさん、クティスはなんて言っているの?」
「凪さんのお願いなら聞くと言っています」
「クティスありがとう! 後でネルガルとライネルも参加させるから氷月の監視お願いね!」
「ガウガルルガ!(監視目的だったのかい!)」
「クティスはなんて?」
「監視目的だったのかい! と突っ込んでいますね」
「私ね、氷月が現れてからずっと彼の相手してたのよ。もう、疲れちゃってね。少しだけでいいから休みたいのよ」
「ガウガ!(了解!)」
「妻よ! 疲れているならどうして俺様に言わないんだ! 妻が疲れているなら夫が疲れを癒すのが役目! さぁ! 凪よ! 俺様を抱きしめ存分に俺様に癒されるがいい!」
「ねぇ、ずっとこんな感じなのよ。疲れるでしょ」
「ガウググルルルガ(イデアよりもめんどくさい男だな)」
「獣よ! 俺様はめんどくさい男なのではない! 俺様は最高、最強の魔石精霊だ!」
「ガウ? (ふぇ?)」
クティスは氷月の話が理解できずに首を傾げていました。
「さぁ、氷月とクティスは遊びに行ってきてちょうだい」
凪さんは魔石を地面から生やし、恋敵の体に魔石をぶつけていた。
「分かった、妻よ俺様を押すな、分かった、分かったから! 凪! 魔石で押さないでくれ!」
そして、クティスを担ぎながら恋敵はどこかへ行ってしまった。
「凪さん、大丈夫でしたか」
「もう! 本当に疲れてたのよ! 氷月はあんな感じだし、藍介達は繭になっちゃうし、長達が繭になっちゃったから下の子達が命令をくださいって私のところにやってきて、ほんとぉーに! 疲れたのよ!!!!」
凪さんは相当疲れていたみたいでした。
「凪さん! さぁ! 私の腕の中でゆっくりとおやすみください!」
「そういうイデアさんも休むべきよ。それなら、一緒にお布団で寝る?」
「一緒に! お布団で! はい! 凪さんと一緒にお布団で寝たいです!!!」
「よし! 思いっきり寝るぞ!」
「はい!」
私と凪さんは家へ戻り、凪さんが私の布団を作り出してくれたのですか、一緒に寝る。一つの布団の中で一緒に抱きしめ合いながら寝るのではなく、それぞれの布団で寝ると言うこと。
凪さんガードが硬すぎますって!!!
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